テーマ:本のある暮らし(3185)
カテゴリ:読書
*放送禁止用語御容赦を。
大人になりかけの、まだ10代の頃、私の読書生活と言えば、澁澤とか黒魔術、カバラ等の妖しいやつ (ラブクラフトは文庫で全部持ってるのだ)、そこからサド、バタイユとエロ系に行ったりしたのですが、もう1つハマッたのが精神分析学・心理学系の、主に現代新書などの本でした。 講談社現代新書だったかなあ、『異常の心理学』なんて、おもしろかった記憶が。 このHPのトップページに「自分探しするなら本でも読めよ」と書いてますが、これは、自分探しをしにイラクに行って人質になった人の事件の時に書いたものです。 この「自分探し」って言葉は、ひじょーに嫌いなのですが、あの頃心理学の本を読みまくったのも、まあ言ってみれば「自分探し」の読書体験でした。 幼稚園に入った時、いきなり団体生活の中に入っていかざるを得なかった時に、自分に起きた現象を知りたかったのです。 そして、10代後半とゆー、そのびみょ~な時期に、その若さゆえの苦しさゆえに芽生えたのが「きちがいになりたい」願望。こんなに苦しいのなら狂えたらどんなにいいだろう、と思った事ってないでしょうか。 そして、天才と言うものにも憧れ、ある意味、天才とは=きちがいだと思っていました。 才能以外のものは持っているのに、何故私は天才になれず、どうしてもきちがいになれないのだ、と思っていました。 今思えば、ちとアマデウスのサリエリの心境かもなあ。 そんな事も、心理学読むきっかけになったかも。 加賀乙彦の本との出会いは、その時期読んだ現代新書の心理学の本だったと思います。 それから興味を持ち、小説も少し読んでみたのですが、タイトルは忘れてしまっていました。 うっすらと記憶にあるのが、精神科医である加賀乙彦の自伝的小説で、精神を病んでいく同僚の話が出てたと思うのですが…『宣告』を読み初めて、こりゃおそらく再読だな、と気付き、これだったかなあと思ったものの、そういう場面はなく、おそらく私が記憶してたのは『フランドルの冬』じゃないかな、と思います。レビューを見ると、なにげに内容が一致するよーな。これも再び読んでみて確かめたいと思っています。 結局自分が何だったのかは、それについての本を見つけたのは、もっとずーーーっと後になってからでした。 よく「自閉症」なんて耳にしますが、一見それと似たようなもので、でも全然違うものだとか何とか…。小学生の真ん中へんまで、変な子だったんですよ。詳細は聞かないでください。 自分の事はわかんなかったものの、心理学系の本を読みまくった事は、実に大きな利益になったと思います。 普段の生活の中でも、いろんな人と接している中でも、ちょっとした心理学の知識があると、実に楽しかったりするし、その後の読書にも役立ったと思います。クレッチマーだっけ?の四代気質?あの辺はさらっと知っておくとおもしろいです。性格の本とかね。 加賀乙彦さんは、特に犯罪心理学に詳しく、実際に死刑囚に接してきた経験から、名作『宣告』を書きました。 心理学の先生が、こんなにスゴイ文学的才能まで持っているのには驚きです。 *今週はあまり書き溜めできなかったからキビシーぞよ。んで、これUPするのも赤面ものなのだけど・・・そんな私に応援の1クリックをお願いしますっっっ ! ! 自分の過去とゆーものは、実に恥ずかしいものなんだよなあ。若い頃に戻りたいなんて思ったことないよ。 宣告(上巻) 宣告(中巻) 宣告(下巻) 死刑囚の記録 加賀乙彦 ドストエフスキイ もう買いましたか?来年のカレンダー&手帳。 2006年のパートナー探し ! Diary &Calendar アンジェさん冬バッグ特集 アンジェさん2005冬小物 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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