あらすじは
ここに書きました。
感想
鏡夜様のテーブル返しには驚きましたよ。
鏡夜さま祭ですな。
以下フリーページに書いたあらすじの抜粋
途中からです。
『正直奴のピアノを初めて聞いたその時、俺は驚いたものだ。兄が涙ぐんでたからじゃない、不覚にも、不覚にも俺自身何故か泣けてきたからだ』
突然来て悪いなと言う
環。
そう思うなら帰れと内心思う
鏡夜。
「試験勉強はどうした?いいのか?」
「しっかし、鏡夜の家は広いな。俺の住んでたフランスの家とどっちが大きいかな?」
嫌味かと内心思う
鏡夜。
「フランスのお屋敷は知らないが、明らかに須王邸の方が大きいだろう」
「いや…俺は本邸の方には入ったことがないから分からない。第2邸はもっと狭いよ」
「え?」
「それで鳳家は将来鏡夜が継ぐのか?」
喧嘩売ってんのかと思う
鏡夜。
「継ぐはずないだろ?見たろ?兄が2人いるのを。僕は兄の下で働くことになるんだ」
「あれ?それは意外」
「え?」
「君はもっと貪欲な人間かと思ってた。だって現状に全然満足していないって目だろ、それ。意外と諦めいいんだな」
「諦めるとか、諦めないとかの問題じゃない」
拳を握り締めて怒りを抑えている
鏡夜。
「ん?」
「そう決まってるんだ。君のように当たり前中尾で家を継ぐ人間には分からないのかな?」
「え?」
しまったと思う
鏡夜。
「俺は須王を継ぐとは決まってないぞ?」
「え!?」
「俺はおばあさまに嫌われている。だから今のままなら全然跡継ぎとかじゃないんだってお試し期間ってゆーの?俺、言わなかったっけ?けど考えてもみろ。父の仕事に興味がないわけじゃないが、この美貌だぞ?周りが放っておかないだろ。あるいはこの優秀な頭脳なら天才科学者になるかもしれないし、何より北の大地に動物王国とかも作ってみたいし―」
怒りに満ちた表情になる
鏡夜。
「ふざけるな!!」
テーブルをひっくり返す
鏡夜は
環の服の襟を掴みます。
「何ふざけたこと言ってる。何故簡単に諦めたようなことが言える!?お前は俺とは違う!!努力すればいくらでも上にいけるチャンスを手にしてるだろ!!だったら、何故もっと努力をしない!?何故その恵まれた立場を利用しない!?お前は…!!お前は…!!お前は一体何なんだ!?」
お前は馬鹿なのに、何故俺を見抜く!!
『そうさ、実力なら兄にも負けない自信はある。だけど…だけど三男というだけで超えることが許されない枠がある悔しさを俺はいつだって…』
「何だ、努力していないのはお前の方だろ」
「え?」
「兄貴たちを超えたきゃ超えればいい。何もしていないのに諦めてるのはお前の方だ」
「はっ…!?」
「ところで鏡夜、コタツはどこかな?実はそろそろ用意してくれたんじゃないかって遊びに来たんだが…」
突然お腹を抱えて笑い出す
鏡夜。
「何だ?何がおかしい?あ、さてはコタツを用意しておいて隠しているのか?」
「調子に乗るな」
環の頭にチョップする
鏡夜。
「コタツは冬と決まっている。入りたければ冬まで待て。この大馬鹿野郎が」
「おぉ…悪そうな顔。本当はそういう顔なのか」
笑みを浮かべる
環。
鏡夜が最初から豪華な額縁に入れられているキャンパスに描いていた絵ですが、額縁という枠を超えて、白い壁にまで描かれています。
4ヵ月後―
雪の降る季節になっています。
鏡夜の家に来ている
環。
「鏡夜、凄いことを考え付いたぞ!!部を立ち上げよう。高等部に入ったらすぐに活動開始だ。我々の美貌を活かしたその名もホスト部!!」
コタツに入っている
環。
「寝言は寝て言え」
お茶を持ってきた
鏡夜ですが、
環を蹴るというか踏みつけます。
嬉しそうに笑う
環。
「他のメンバーも考えてある。高等部の埴之塚先輩に銛之塚先輩、あ、それと2年の双子な」
コタツで向かい合って座っている
環と
鏡夜。
『聞けば聞くほどくだらない計画だった。けれど、こいつの世界を共有したら、これまでとは違う風景が俺にも見えてくる気がした』
茶柱が立っていた
鏡夜。