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テーマ:アニメあれこれ(26114)
カテゴリ:特命戦隊ゴーバスターズ
武装錬金の第11話を見ました。
早坂姉弟の過去は重たい…。 第11話 死が二人を別つまで 「共に生きることを誓いますか?」 「はい!!誓います!!」 「秋くんは?」 「誓い…ます…」 「じゃあ、お母さんも誓います。二人じゃなくて三人一緒」 『幼い時の遊びで一番よく覚えているのは姉さんが好きだった結婚式の請い。締めはいつも決まって母さんと三人一緒。誓いの言葉の意味なんてよく分からなかった。ただ姉さんと母さんが楽しそうだったから俺も楽しかった。死とか生きるとか本当によく分からない。だからその朝、母さんに何が起こったのか俺は何も分からなかった。父親はいない、知らない、分からない。姉さんと母さんと俺。早坂家は三人と1DKのアパートが全てだった。母さんは朝早く仕事に出かけ、夜遅く帰ってくる。その間、姉さんと俺は言いつけをきちんと守って部屋から一歩も出ずに過ごす。月日の経過と共に俺達は競い合うように大きくなっていったが、逆に母さんは何故か小さく細くなっていった。そしてある朝、母さんは動かなくなった。俺達は待った。いつまで待っても母さんは起きることはなかった。痺れを切らした俺達は母さんの言いつけを破り、外へ出ることを決意した。しかし…』 ドアが開かないようにされていた。 『助けを呼んだ。声が届くよう俺達は力の限り叫んだ。声はどこにも届かなかった。いや届かなかったんじゃない、誰も耳を貸そうとしなかったんだ。どの位経っただろう。俺達はその日、何の前触れもなく警察に保護されることになった。結局俺達が母親だと思っていた女は痴情の縺れから俺達を誘拐し、監禁し、育てていた。そんな俺達を実の両親は育てることを拒否した。もう俺達の行く場所はどこにもなかった。俺達は病院を抜け出した。二人が引き離されることがないように』 「これからどこへ行こうか?」 「どこでもいいよ。でも、秋水くんは一緒にいてね。ずっと…」 「姉さん!?」 「ずっと一緒…」 「お金と食べ物とお薬を出せ!!」 秋水はムーンフェイスとDrバタフライに拾われる。 「嫌だ!!姉さんと一緒じゃなきゃどこにだって行くもんか!!」 「構わんよ。なら一緒に連れて来い。ただし、その姉にその目ができなければ生き延びるのは難しいぞ」 「LXEには俺達のような戸外の信奉者が何十人もいたが、今日まで生き延びてこられたのは俺達を含めて僅か一桁。残りは脱落して食われていった」 「秋水先輩…桜花先輩…」 「分かっているさ。誰を恨むことでもない。だから、この世界をどうこうしようと思っているわけじゃない。むしろ、この世界の方が俺達にとってはどうでもいいこと。俺達の望みはたった一つ、ホムンクルスになって死ですら別てない命を得て、二人だけの世界で共に生きていくこと」 「言いたいことはそれで終わりか?自分達が一番不幸だと思っているのなら別にそれで構わない。だがホムンクルスは人を喰らう。貴様らがホムンクルスになって人に不幸を振りまく真似は絶対に許さない!!二人仲良く一緒に死ね!!」 早坂姉弟を殺そうとする斗貴子にカズキは救える命は全部救うと訴え続ける。 《俺は強くなれるだけ強くなりたい。姉さんのために、俺達の望みのために勝つ!!俺はここで負ける訳にはいかない!!》 斗貴子がたじろいだ瞬間、秋水の刃がカズキの身体を貫いた。 「カズキ!!」 だが咄嗟に桜花が放った矢の能力により、カズキの傷は彼女へと移る。 「姉…さん…。姉さん!!姉さん、何故…どうして…!?」 「さぁ…どうしてかしら…?もしもあの時、アパートのドアが閉ざされた時、すぐ外に武藤くんがいたら絶対に助けてくれたんだろうな…。そして私達の友達になってくれたんだろうな…そう思ったら…。死が二人を別つまで、とうとう来ちゃったね…。今までありがとう…」 秋水の手から桜花の手が離れかけるも、カズキが繋がせる。 「まだだ!!諦めるな、先輩!!核鉄、核鉄の治癒力を使えばまだ間に合う!!」 桜花の体の上に核鉄が二つ置かれる。 「駄目だ、出血が止まらない…」 「二つでもまだ足りないのか!?斗貴子さん!!俺のは核鉄の状態じゃ、体の中から取り出せない。命を拾うか捨てるか選ぶのは斗貴子さんだ!!」 「二択か…。私の二択にはまともに答えなかったくせに。いい、君と違って私はちゃんと選ぶ。武装解除。好きにしろ。それで駄目なら諦めろ」 斗貴子の核鉄も加わったことで桜花の出血は止まる。 「良かった良かった、あの時のような思いをしないで済んで、ね。が、そっちの双子は良くなさそうだ。新しい世界を開こうとしてみたところで、これまでどっぷり浸っていたのは錬金術の闇の世界」 「早々容易く断ち切れるものじゃない。ムーン、儚きかな、人生。ムーン」 「何故ここへ?ウォッチャーは俺の役のはず」 「月夜の散歩。しかし、なんだな。ホムンクルスになった君を一度倒した戦士、どれ程の者カと思って見てたけど大したことないね。そんな恐い顔しな~い。スマ~イル、スマ~イル♪君の獲物を横取りする気はないよ。任務失敗の二人は私の夕食にさせてもらうけどね。あ、そうそう。あの二人を拾ったのもこんな満月の夜。いい拾い物だと思ったんだけどな」 そこにブラボーが現れる。 ムーンフェイスとブラボーはお互いに怪しい奴だと思います。 「そうか、つまり君は三人目。そしておそらく束ねる長」 「子ども達に手を出そうと言うならば、俺が相手だ」 「是非と言いたいところだけど、生憎バタフライから控えろと言われているんでね。心残りだけど今夜は退散。名前は?」 「キャプテンブラボー」 「ムーン、素敵な名前。私はムーンフェイス。何れ存分に戦おう」 「ああ。存分にな。こっちの方も退いたか」 早坂先輩が交通事故に遭ってから0日が過ぎ、ようやく入院している病院を突き止めたまひろ達はお見舞いにやって来た。 「交通事故?」 「私の管轄外だ、聞くな。あの姉弟のことは戦士長預かりになっているが、ちゃんと情報を聞き出せているだろうか」 「俺はあの二人が順調に回復しているかが心配」 関係者以外面会謝絶だと看護師に言われるまひろ達。 「関係者ってやっぱり親類じゃなきゃ駄目なのかな?」 「そもそも俺達はあの人達の何だ?」 「ただの後輩?」 「違う!!俺達はあいつのサイズを比べた仲。関係者以上であることはもはや確定!!」 「何やってたんだ、貴様ら!!」 「それなら私達だって!!」 「「「「比べたの!?」」」」 「しっかりと」 ということで何故か強行突破することに。 何とか残ったカズキに花束やメロンがパスされます。 ブラボーは関係者と認められているのか、今日もお見舞いですかと看護師に話しかけられています。 ブラボーは廊下を走っているカズキと斗貴子に気づく。 「この病院は本隊の御用達でな。何かと融通が利くようになっているんだ」 桜花はまだ長い会話ができないので、武装錬金(エンゼル御前)の言語機能をONにして事情聴取をしているそうです。 「ところで桜花先輩、秋水先輩は?」 「早坂秋水は既に今朝方、退院した」 修行に出たいと秋水は言った。 核鉄は回収され、週に一回の連絡を約束して。 「今までの私達は共に生きることを誓った振りをして、ただお互いに寄りかかっていただけ。二人だけの世界で閉じていたから、死が二人を別つのが恐くて堪らなかった。これからは一人で立てるように、一人で歩けるように、一人で生きられるようになった」新しい世界で共に行きましょう」 ブラボーが秋水から預かった手紙をカズキに渡す。 カズキは花束を桜花んび渡す。 「皆、本当に心配してたんだ。怪我を治したら今度皆でお茶でもしよう。二人ぼっちの世界から新しい世界が開けるかもしれないんだ、ね?」 「本当にいい香り…秋水くんにも届けてあげたいくらい…」 遠く離れている秋水も花の香りを嗅ぐのだった。 第11話完 次回、「カーニバル」 武装錬金vol.1 初回限定生産 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 16, 2006 03:56:48 PM
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