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カテゴリ:それ以外(バトン系も含む)
エラいところに嫁いでしまった!の第2話を見ました。
山本家の実家での披露宴から数週間が経った。 『もしもし、君子さん?姪のみっちゃんに赤ちゃんが生まれたの、今日病院に行ってみようと思うんだけど君子さんも来ない?』 「お義母様、私、本日は取材が入って…」 『じゃあ、明日にしましょうか?』 「明日もその次も無理です。失礼します」 志摩子からの実家への誘いの電話に毎日、君子は辟易していた。 磯次郎はその様子が2人が仲良くしているように見えるのか、とても満足気である。 君子は里穂から高額のギャラ(1ページ当たり5000円アップ)に釣られて、面倒な取材を引き受けてしまう。 内容はボーノ先生(ダイエットインストラクター)のレッスン体験取材で朝昼晩の3回、指定の体操をした上、それをビデオに収めて報告しなければならないものだった。 君子は家に帰って、体操の予行練習をしていると志摩子から電話がかかってくる。 内容は磯次郎が幼少時によく遊んでもらっていたという大叔父が亡くなったという連絡であった。 君子と磯次郎は実家に帰って、葬儀に参列することになる。 君子は体操の仕事も断れなかったのだった。 体操をしなければならない君子は不安に陥るが、磯次郎から家で葬儀をするわけではないと聞かされ、高を括る。 葬式では台所は隣組に任せるしきたりらしく、志摩子から割烹着を借りて、実家に到着早々、実家の屋敷と広大な墓地の掃除をさせられてしまう。 志摩子から葬式を仕切ったら一人前だと言われ、みんなに認めてもらうチャンスだということで磯次郎はその場の勢いで引き受けてしまう。 「何だ…不安がとぐろを巻き始めた…寒っ!!」 久々に実家に顔を見せた長男・栄太郎の嫁・理恵はしきたりは煙たがっているものの、次男夫婦に任せるという言葉を聞くと、長男の嫁のプライドが高いらしく、君子に妙なライバル心を燃やし始める。 「ご飯と掃除くらいで偉そうに!!私だって最初の年のお盆に草むしりさせらたわよ!!大体、お義母さんもお義母さんよ。『君子さん、君子さん』って」 「お袋、理恵に気を使ってるんだよ。だから、負担かけまいとしてさ…」 「私は長男の嫁よ。その私が来てるっていうのに次男の嫁が葬儀を仕切るってどういうこと!?」 「あのさ、山本家の行事に出たくないって言ったの、理恵だよ」 「それとこれとは話が別!!ホント男って分かってないんだから…。お通夜が終わったら、私、東京に帰るからね!!」 君子は磯次郎の失敗に振り回されつつ、仕事をこなしているので食事を取る暇さえない。 そうしていると、お通夜の時間が迫り、磯次郎は気難しい住職を迎えに行く。 君子は磯次郎が頼み忘れ、文章のプロだということで故人の追悼文の作成と仕事に取り掛かる。 追悼文は明日の朝刊に挟んで町全体に配るそうです。 追悼文を書き終え、体操をしていた君子はその姿を志摩子と由美に見られてしまう。 また、リムジンで住職を迎えに行った磯次郎から狭い路地で立ち往生していると連絡が入る。 現場に駆けつけた君子は怒って帰ろうとする住職を何とか説得して山本家へと戻る。 実家に着く前に君子が追悼文を印刷所に届けたので、住職を連れてきた手柄は磯次郎のものになってしまう。 更に用意するように言われていた赤飯を理恵の葬式に赤飯なんてという言葉を真に受けたために用意せず、お供え物の料理を知らず平らげ、追悼文の内容が故人の暴露記事のようなものであったために君子の評判は散々だった。 連絡を放ったらかしにしていたために体操の取材も降板してしまう。 そんな窮状を救ったのが、磯次郎の言葉と本心から思いやる志摩子だった。 「違うんだよ!!ホントは全部、君子が助けてくれたんだ。墓を掃除したのもそうだし、住職を説得してくれたのも君子なんだよ!!」 「でも、お供え物食べたのも君子さんでしょ?」 「そ、それは…」 「磯次郎君は君子さんのこと庇いたいんですよね?新婚だもんね」 「あんたの気持ちは分かるけど、やっぱり嫁としては失格だと思うな」 「だから、そうじゃなくて…」 「でも、悪くなかったわよ、あの追悼文。確かに君子さん、頼りにならないし、失敗ばかりだけど、でもねこの文章は悪くないと思う。『女性は太陽で、月で、星である。つまり、ワシの世界の全てである』。いいんじゃない?嘘並べるよりも。らしくていいわよ、この文章。今まで読んだ追悼文の中でこれが一番好き。君子さんって何も出来ない人だけど、でもね山本家に溶け込みたい、いい嫁になりたいって気持ちだけは誰よりもあると思うの。至らない点ばかりですが、これから私がしっかり仕込んでいきますので、どうか長い目で見てあげて下さい」 君子を勘違いしたままの志摩子であったが、傍で聞いていた君子には懐かしく温かい言葉でもあった。 「ありがとう、君ちゃん。あんな風に皆に褒められるなんて初めてかも。兄さん達じゃなくて僕が褒められるなんて、今までなら考えられなかった」 「ま、君にもいい部分はあるんだよ、きっと。妻の私にも今一つ理解できてないけどね」 「じゃあさ、ちゃんと考えといて、僕のいいところ。で、僕の葬式でまた立派な追悼文書いてよ」 「私が先に逝くかも」 「駄目だよ、絶対駄目!!僕は君ちゃんを葬式に出すために結婚したんじゃないんだから」 「それって多分、凄く時間のかかることだから、お赤飯が炊けるくらい長生きしろ。それまでには何とか考え付くかもしれないから」 体操の件もどうにか事無きを得、数日のトラブルで磯次郎との絆を深めた君子だった。 山本家を発つ直前、志摩子から三軒隣の葬式の手伝いを持ちかけられた君子は慌ててその場を逃げ出すのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 19, 2007 05:29:26 PM
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