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テーマ:アニメあれこれ(26113)
カテゴリ:魔法科高校の劣等生
天保異聞妖奇士の第24話を見ました。
説二十四 後南朝幻想 この世を拒んだアトルは異界から祗影という巨大な妖夷を生み出した。 妖夷の出現に、印旛沼は土石流に飲み込まれていく。 「アトルは俺が連れ戻す。雲七、あそこまで飛べるか?」 「あい、どこへだって行けますよ。往壓さんとなら」 「よし」 「待てよ。俺が助ける!!爺は引っ込んでろ!!」 「何でそんなにムキになる?」 「何でって…。決まってんだろ、俺は…」 「確かに気づいたらもうこんな年だ。だからこそ、できることもある」 円盤となった雲七に乗ってfont color="peru">往壓はfont color="pink">アトルの元へ向かう。 「何てでかさだ…。アトル、やっぱりお前は凄いな。だが、何とかこいつを消しちゃくれねえか?―――すまなかった。俺は約束を守れなかった。太作を、その仲間達を死なせちまった。だけどな、こいつが暴れてたら普請場の他の者達も、この辺りの百姓達も皆…」 「解らない」 「解らないってことはねえだろ?お前は優しい子だ」 「どうして、私が解らなければならない?」 「解ってくれ。それがこの世だ。人は一人で生きているわけじゃない。沢山の人が生きていて…」 「なら、私は異界に行く」 「え!?」 「あそこなら、こんなことに思い悩むことはない。解ろうとして、解ってやろうとして、それでもこんなに苦しい等ということはない!!」 妖夷に乗って異界へ行こうとするアトル。 その時、雲七に異変が起こる。 「どうした!?雲七」 「往壓さん、ここから離れないと…。こいつはいけない、まただ…こんなものが…」 「俺が妖夷になっちまうかと案じているのか!?」 混乱の中、奇士達の前に西の者達が姿を現し、札を使い、妖夷の動きを封じて、異界への扉を閉じてしまう。 気を失ったアトルは妖夷と共に落下していく。 西の者に囲まれたアトルは背中にお札を貼られてしまう。 「これがケツアルコアトルを呼び出した異人の娘か。素晴らしい霊力だ」 「大丈夫ですか?往壓さん」 「あいつら、確か、七夕の時に」 「『西の者』とか呼んでいたな。だが、何故江戸元がいる!?」 「味方なのか!?」 「奇士の者共、よく聞け」 「教えろ、西の者とは何だ?」 「前にも言っただろ。そんなものは存在しない!!」 「そうは見えんがな」 「ハハハハハ…亡霊か。そうしておきたいのだな、江戸の幕府は。我らは幕府を廃し、この世を神世に戻さんとする者なり」 「神の、世!?」 「奇士よ、今より起きることを見よ!!そして、我らに従え!!」 宰蔵と同じ踊りを舞い始める。 「水野様が老中を辞めさせられるなんてこと、あるんですか?」 「阿部様や土井様も水野様がしくじるのを待たれているのだ。印旛沼堀割普請、或いはもっと別のしくじりを…」 「そうなれば小笠原様はもっと偉く、御取立てになられるんですよね?」 「偉くなるためにこの役に就いたわけではない」 「存じてます。蘭学を世に認めさせるためだということは」 「それも蘭学で人を救うため」 《将軍様も水野様も皆、この上のお城にいらっしゃるんですよね…》 「奇妙な…。あれが宰蔵の舞と同じならば妖夷を鎮めるもののはずでは!?」 「神話によればアメノウズネノミコトは二度舞っておる。一度は天照の怒りを静めるため、そして今一度は天孫降臨の時」 「天津神はこの地を治めるために降りたのだと…」 「神々の戦闘がアメノウズネ。国津神はその舞によって道を譲らされた。つまり、戦を導くもあり」 「妖夷を滾らせる舞…」 「地の神よ、その本来の役儀を果たせ!!」 妖夷にお札を貼った西の者は妖夷の中に入っていく。 「あいつはもう妖夷じゃない」 「人と一つになった妖夷は今までにもいた!!」 「それは皆、獣のように暴れるだけだった。だが、あいつは違います。人が妖夷を動かしている」 「どうします?」 「倒すさ。そのために来たんだ。それにアトルを…」 往壓達が隠れている所に鳥居がやってくる。 「ここはもう一杯だ」 「まぁ、固いことは言うな」 「み、南町奉行!?」 「一体どうなっている!?あの妖夷は」 「解らぬか!?あれが妖夷の真の姿よ。あれはな、神の置き土産だ。この地は神から見れば穢れておる。そのため、神は特別の鎧に身を包んで降りてこられた。それが…」 「妖夷!?」 「あの化け物が神様の鎧だって!?」 「だが、何故それが、この地に多く残された!?」 「神は既におわさぬからだ。八百万の神がこの世に降りられたという。だが、神はどこにおわす!?いない。そう、いないのだ。神はとっくに帰られている。異界に」 「異界!?異界は神の世なのか!?」 「神は帰り、そして鎧は捨てられた。それが妖夷だ。妖夷は神に似た人の思いによって半端に目覚める」 「それが妖夷が暴れるということの意味か…。だが、それをどうして小笠原様に話さなかった!?」 「あの仮面の連中だ。あいつらの事を隠しておきたかったんじゃ…?」 「…!?妖夷は鎧だと言ったな!?神のための。だが、奴らは妖夷を纏うことができた。何故だ!?」 「ハハハハ…もう堪えは出ているじゃありませんか。妖夷は神にしか纏えぬ鎧だ。なら纏えるものは神だ」 「違う」 「この国には神の、天孫の末裔だという血筋があります」 「京におわすという天子様だ」 「天皇…」 「後南朝って聞いたことありますか?」 「かつて天皇家は北朝と南朝に別れて争った」 「あぁ、やがて北朝と南朝は合一なったが、それを不満とする南朝側は独自に血統を保とうとした。これが後南朝だ。しかし、それも五十年足らずで滅ぼされた」 「聞いたことがある。実は南朝は滅びず、山の中に潜んだと。あれはその後南朝の末裔なのか?消滅したはずの帝の血統…」 「奴らはそう名乗っている」 「目的は幕府を倒すこと。西の者は天津神の血によって妖夷を纏うことができる」 「それで妖夷を先に支配しようと…」 「鳥居の手の者か!?我らの存在に気づき、それを食い止めんとした。だが、無駄だったな」 『我らは妖夷を鎧とする術を完全に手にした』 「こんなことを表沙汰にすれば、世にいらぬ混乱が生じる。故に鳥居様はあくまでも密かに動いておられたのだ」 「違うな。我らの素性を知れば、正義が我らに有ることが明らかになるからだ!!」 「私は神官です。神に従い、西の者は妖夷を鎧とした。認めるよりない」 「アトルはどうなる?」 「妖夷を目覚めさせる力を持っていますから…」 「この世は神のものではない!!解るか?竜導往壓。我らはずっとあやつらから江戸を、幕府を守ってきたのだ。全てを明かした以上、お前達の…」 ソテは異界に呼ばれたことがあるので妖夷を鎧にしようとするも、西の者に撃たれてしまう。 「さ、西の方々の元へ。そこの馬も」 「雲七…」 「解っているんですよ。あれも、あれもクビと呼ばれる強力な龍の一匹だ。ケツアルコアトルや駁と同じく」 「俺が奴を食えばいいんだろ?」 「そんなことしたら、あんたは今度こそ妖夷になっちまう!!だから嫌なんです、あっしは」 「だが、それしかあるまい」 「鳥居さん、あんた、もしや最初から…!?」 「あれが神の鎧だというなら、何でそんなものこの世に残した!?気にいらねえ、気にいらねえんだ!!」 「爺…いや、往壓」 「今度は何だ?」 「俺は…あいつに何も与えてやれない。悔しいがな。往壓、出来るのはお前だけだ」 駁へと姿を変えた往壓は妖夷を倒すのだった。 そして、駁は次の形へと変化し、往壓は竜から人へ戻り損ねてしまう。 「江戸元閥、時は来た。これを使え!!かつて、八本の首を持つ竜の体内から出てきた剣よ。神の剣、それはただ人を斬る剣ではあらず。ただ竜のみを裁つ」 「まさかムラクを呼ぶ剣!?」 元閥は西の者から剣を受け取ると、往壓を刺すのだった。 「往壓さん、往壓さぁぁぁぁぁん!!」 次回、「ヒトハアヤシ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 25, 2007 06:11:44 PM
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