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テーマ:アニメあれこれ(26068)
カテゴリ:薄桜鬼
セイント・ビースト~光陰叙事詩天使譚~の第12話を見ました。
第十二章 暗黒の聖霊祭 「ゴウ!!」 「どうした?眠れないのか?」 ベランダにいるゴウの所にガイがやって来ます。 「何だか色々気になってさ」 「いつも明るいお前までもが…」 「あ~、酷いな、ゴウ。俺だって六聖獣の一員だぜ」 「ハハ…悪かったな」 「今頃、広場で出会った三人の下位天使達は…」 「あぁ、ゼウス殿の手で…」 「あいつら、確かに失礼だったし、態度も良くなかったけど、でもいくら失礼な奴でもさ、なんかさ…粛清されちゃうんだと思うとさ…」 「そうだな、いかに天界を掌る大神といえども、ゼウス殿の一存で天子から魔物に変えられてしまうのはあまりにも酷いものだ。それに…」 「それに?」 「いや、年々浄化の名目の下、粛清される天使の数が増えているのが気になっているんだ」 「楽しみな聖霊祭の前にこんな気分になったのって初めてだよ」 「あぁ…」 焚き火の前でキラの肩にもたれかかるマヤ。 「月が綺麗だね、キラ兄さん」 「どうした?考え深げに呟くなんてお前らしくもない」 「僕だってたまにはこうなるよ」 「カムイさんのことを思い出したのか?」 「うん。それもあるけど、あとは…」 「もうじき聖霊祭だから、とか?」 「流石は兄さんだ。僕の考えなんてお見通しなんだね」 「俺だって聖霊祭は大好きだったからな。でも、あれは天界の祭だ。地上をフラフラと放浪している今の俺達には関係ないだろ」 「僕は関係ないなんて思ってないよ。こうして下界を彷徨いながらも、いつだって皆のことを忘れたりはしてない。いつも一緒に遊んでくれたガイ、ゴウ兄さんは頼もしかったし、それから…」 「もういい、止めろ」 「何でさ!?僕は天界に戻りたいよ。皆の顔が見たい、一緒に聖霊祭を楽しみたい。一度でいいから。ね、キラ兄さん」 「俺達は天界を捨てた身だ、それを今更…」 「違う、捨てたんじゃない、降りただけだ!!他の天使に苛められたりもしたけど、それ以上に楽しかった思い出があるじゃないか。こうして目を閉じていると蘇ってくる。シン兄さんの声やレイの笑顔や…」 「それは俺もだよ。だが…」 「嫌なら兄さんはここに残っていて。僕、決心がついたよ。聖霊祭には僕一人でも行く。この気持ちは変わらないよ」 「今夜のお前は強いんだな」 「うん、皆に会いたいからね。あと、ユダさんには確かめたいこともあるし…」 「カムイさんの件か?」 「うん、戦わなければならなかった理由(わけ)を知りたい」 「そうだな」 「ねぇ、兄さん、ユダさんがくれたあれを」 「あぁ」 ユダが餞別にくれた命の泉の雫を使って二人で天界に戻ることにします。 “粛清”を終えたゼウスはお疲れ気味です。 「ゼウス様、お疲れ様でした」 「うん、やっと終わった。もう明け方か」 「それも無理からぬこと。今年はいつにも増して粛清される天使達が多くおりました」 「不満があるか?」 「いえ、とんでもない。ゼウス様のお慈悲で罪なき天界の天使達は清らかに聖霊祭を迎えることができるのですから」 「慈悲というより義務だな。乱れた天界を正すことが出来るのは全ての創造主たる私しかおらぬ」 「仰せの通りです。さぁ、ゼウス様、聖霊祭が始まるまで今しばらくお休みになられては?」 「そうだな、下がってよい」 パンドラが数えるのが面倒なほど多くの天使が粛清されたのだった。 精霊祭当日、はしゃぐガイはいつの間にか飲み物を沢山手にしています。 マヤがキラの手を引っ張って、聖霊祭にやって来て、ガイと再会して、抱き合っています。 六聖獣とキラとマヤの全員が久し振りに全員揃います。 「おや、珍しい連中がいるじゃないか」 「あの…お久しぶりです」 「天界を捨てたお前達が今更何の用なんだ?」 「お前に説明する気はない」 「何だって!?」 「あの…聖霊祭に遊びに来たんだ。皆にも会いたかったし…」 「ふぅん、いい身分だな」 「止さないか、シヴァ」 「だって…こいつらは六聖獣を決めるっていう大切な日、自分勝手に天界を降りたんだよ。それを今頃のこのこ戻ってきたって受け入れられないよ」 「止むを得ない事情があったんだ。だから、あの日も暖かく二人を見送ったんだよ。また会えることを信じて…。キラとマヤにとってこの展開は故郷だ、分かってやれ<、シヴァ」 「ユダがそう言うなら…」 聖楽隊の演奏が始まり、聖霊祭が始まります。 ゼウスが現れ、天使達は皆跪きます。 「ここに集いし天使達よ、我こそはこの世の全てを支配する神である。この清らかな良き日に天界はいつにも増して健やかる時を迎えている。皆、聖霊祭を大いに楽しむが良い。我が寵愛を受けた天使達よ、穏やかなるこの聖地と下界の平和を祝い、祝杯をあげようではないか」 消えるはずの聖火が消え始め、暗黒の森に堕とされた天使達の成れの果ての姿は酷いもので、ゼウスへの怨念が暗黒の森の封印を壊してしまい、天界へ溢れ出てきてしまい、天使達が楽しんでいる聖霊祭の会場は一瞬にして戦場へと化してしまう。 「お前達はこの場を離れろ。皆をこの場から逃がすんだ。安全な所まで導いていけ」 「私達はここであいつらを食い止める」 「分かった、行くぞ!!」 「マヤ、逃げるぞ。ここにいては危ない。急げ」 暗黒の森に堕とされた天使達の怨念の暗黒のエネルギーと戦いながら、天使達を太陽の丘へ避難させるゴウ、シン、レイ、ガイ。 マヤが暗黒のエネルギーに襲われそうになるも、キラが華麗なる鞭捌きで倒します。 ユダとルカも暗黒のエネルギーを何とか食い止めようと戦っています。 邪悪なる魂が一つになって、巨大な怪物へと変貌する。 逃げ遅れた天使をルカが助けに向かっている間、ユダが怪物と戦うも、やられてしまう…。 次回、「希望の箱」 セイント・ビースト 光陰叙事詩天使譚3 初回受注限定生産 PS2 セイント・ビースト -螺旋の章- 限定版(予約) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 21, 2007 05:32:38 PM
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