仮面ライダー電王の最終話を見ました。
最終話 クライマックスは続くよどこまでも
デスイマジンの圧倒的なパワーに追い詰められていく
侑斗。
やがて
カイがパワーを集中させた空が怪しく渦巻き始めた。
あれは、まさか…!?またあんなのをやるつもりか!?」
「もっとだ、もっとぉぉ!!分岐点でも特異点でも何でもいい、こんな時間全部綺麗に吹き飛ばしてやる」
デンライナーから降り立った
良太郎と
モモタロス。
「おいおい、あれでこの時間を吹っ飛ばすつもりかよ」
「させないよ、この時間は絶対消させない」
「あぁ」
「気合入れてけよ、良太郎。俺達二人だけなんだからな。オメー、ここまで来て迷ったりはしてねえだろう?してねえよな、良太郎。良太郎!!返事くらいしろ」
「モモタロス…」
「何だ?」
「望みを言うよ」
「言っとくが、できねえ望みは聞かねえぞ」
「僕と…最期まで一緒に戦ってくれる?」
良太郎は
モモタロスに初めて望みを口にする。
「お前の望み、聞いたぜ」
固く見詰め合うと、
良太郎は電王ライナーフォームに変身し、
モモタロスとともにあふれるイマジンの群れの中に突っ込んでいく。
何とか
カイの野望を阻止しようとする
良太郎だが、デスライナーが強烈な一撃に手も足も出ない。
しかし、
良太郎は
カイに飛びつくと、そのままビルの屋上からダイブする。
変身を解除した
良太郎は
リュウタロスに救われるが、再びすべてが破壊されてしまった。
「リュウタロス、ありがとね。怖いのに助けに来てくれて」
「でも、僕何にもできなかった…」
「これからだよ、まだ終わってない」
満足げに大の字に倒れている
カイだが、周囲のビルは残ったままで、ほんの一部が崩れたに過ぎなかった。
「この時間も未来も君のものじゃない」
「そっか、お前が邪魔したんだ。ったくもっかいやんねえとなんねえだろ」
「無駄だよ」
「何で?」
「君は気づいてないんだ、姉さんと桜井さんが守ったものに、消えた未来に特異点が残ってるって」
「未来の特異点!?そんなもの、どこに?」
「姉さん達は生まれてくるはずの家族を忘れることで隠したんだ。園子は誰の記憶からも消えたけど、だからこそ君さえも気づかなかった。いつも目の前にいたその子、ハナさんに」
「じゃあ、お前が時間を繋ぎとめてたってことか。だから、俺達の時間は繋がらなかった…」
「そう、繋がるのは私達の未来」
標的を
コハナに絞り、怒りも露に襲い掛かる
カイとイマジン達。
侑斗は
デネブから最後のカードを受け取りゼロノスに変身し、
良太郎も
ナオミが連れてきた
ウラタロス、
キンタロス、さらには
ジークと戦いに加わる。
リュウタロスのガンフォーム、
キンタロスのアックスフォーム、
ウラタロスのロッドフォームと次々と変身して戦う
良太郎。
最後はソードフォームとなるとすべてのパワーを一つに集めた「俺の必殺技ファイナルバージョン」でデスイマジンにとどめを刺す。
「クソ、けどお前らも消える。イマジンは皆、消える…」
一瞬にして
カイ、イマジンが消え去り地上には平穏が訪れるも、やはり
モモタロスも、
ウラタロスも、
キンタロスも、
リュウタロスも、
ジークも、そして
デネブもいなくなってしまった…。
悲しみに沈みこむ
良太郎、そして
侑斗。
ゼロライナーに戻った
侑斗は
デネブの残した料理と手紙を見つける。
『侑斗へ 椎茸ちゃんと食べて』
「デネブ…」
「モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス…まだ話したいことがあったのに…ぅ…さよならも言えなかった…」
「やっべぇな、タイミング逃した。困った…」
「早く出てった方がいいって」
「無理だよ、オメー。あんだけ盛り上がってんだからよ、出て行けねえよ」
「じゃあ、僕が」
「何でお前なんだよ」
「あれ達は何故、私の名を呼ばぬのだ?」
「お前が行くな」
「じゃあ、僕が行く」
「何故、私の呼ばぬのだ」
「「「「頭が高い」」」」
ジークを座らせる
モモタロス達だが、自分達が立ち上がった為に
良太郎に見つかるのだった。
モモタロスらは消えなかった理由を「彼らが共に過ごした時間と記憶が、彼らを存在させる」とオーナーは
モモタロスらが消えなかった理由を説明する。
「侑斗、椎茸ちゃんと食べた?」
「デネブ、お前…ぅ!!椎茸入れんな!!」
「侑斗、ただいま」
「…ぅ…ぁ…ぅ…」
「守れたのね、私達の未来」
頷く桜井の頬に手を伸ばして触れる
愛理だが、
侑斗が最後のカードを使ったことで桜井侑斗の存在は消えてしまった。
「分かってる…いつか、きっと――」
愛理は涙を流しながらも消えていく桜井侑斗に未来での再会を誓う。
良太郎はオーナーにパスを返却し、デンライナーから降りる。
ミルクディッパーにも尾崎、三浦がやってくる賑やかな日常が戻ってきた。
侑斗と
デネブ、
コハナ、
ウラタロス、
キンタロス、
リュウタロス、
ナオミ、そしてオーナー…。
すべての仲間達に自転車に乗りながら別れを告げる
良太郎。
最後までよそ見をしていた
モモタロスも思い切り手を振った。
「また会おうぜ!!」
良太郎は空へと消えていくデンライナーをいつまでも笑顔で見送っていた。
「いつか、未来で」
完
仮面ライダー電王 DVDvol.8