獣神演武の第21話を見ました。
第弐拾壱幕 悲憤の白衣
慶狼は何かを感じ取ったのか、立ち上がって賢嘉爛舞を抜く。
「賢嘉爛舞は我を皇帝と認めたぞ」
「慶狼閣下が賢嘉爛舞を!?」
「えぇ。かつては抜くことが出来なかった物が何故、今になって…。賢嘉爛舞を抜きし者、天下を治むる。天が望んだのか、それとも力尽くで天意を変えたのか…」
《父上が皇帝に…!?》
劉煌は
慶狼が賢嘉爛舞を抜いたことを知り、動揺する。
一方、
史明は独自の思惑で
岱燈と
慶狼を激突させるべく画策していた。
執拗な挑発に堪えかねた
岱燈は
史明を追い、とある森に足を踏み入れる。
森の中で
岱燈は
史明の目論み通り亡き妻・貂雛の祥月命日に墓参りに来ていた
慶狼と出会う。
「髭野郎、髭野郎じゃねえか」
「破軍」
「ここで会ったが100年目、今日こそ決着つけてやるぜ!!」
「今宵は殺生はせぬ。」
「な、何だと!?その服は祈り装束…。ってことは…誰の墓だ?」
「我が妻の墓、16年前賢帝国の軍勢に殺された…」
「賢帝国の軍勢に殺されただと!?クソ!!止めだ、止めだ。祥月命日に墓参りをした奴は殺生しちゃいけねえってことくらい俺だって知ってらぁ!!男としてそんな奴とは戦えねえ」
その禁に従い拳を納めた
岱燈。
「ただ、一つだけ答えろ。何故蓮通寺を二度も襲った!?何故、俺の親父を殺した!?」
「何の話だ?」
「とぼけるな!!親父を、曹栄を、史明だの趙香だのに殺させただろうが!!」
「あやつら、大義なき殺生を…」
「…!?」
「青龍党頭領・曹栄、精錬剛体なよき男と聞いていたが、そうか…死んだか」
「テメーがやらしたんじゃねえのか!?」
「破軍よ、かつて私も曹栄と同じように帝国の圧制から民を守る為に戦っていた。亡き妻の墓前で破軍に語るも、星の宿業か…。あれは先代皇帝の御世、もう二十二年も前になる」
己の過去を語り出す
慶狼。
同じ頃、
劉煌は孔凋から
慶狼の過去を聞いていた。
領民からの信頼も厚かった
慶狼だが、豊かな土地である所領を強奪しようとした帝国に両親が殺されてしまう。
領民を守る為に操気法内伝で戦った
慶狼はお尋ね者となり、旅に出たことで転機が訪れる。
それは妻になる女性・貂雛との出会いだった。
難民を救済する隠れ里を作り、隠れ里を守る為に幻狼党を組織し、生まれた子どもに名を慶煌と名づける。
嫡子誕生と期を同じくして腐敗役人を粛清に乗り出した
慶狼だが、帝国に反逆者の汚名を着せられてしまい、隠れ里が焼かれてしまう。
賢帝国は枝葉が腐っていたのではなく、根元から腐っていた。
妻は赤子だった慶煌を守って死んでしまう。
「私は嘆き、怒り、呪った、賢帝国を。そして妻すらも守れなかった己の無力を…その時だ。私の貪狼の星の定めが目覚めたのだ」
慶狼は降伏し、帝国に忠誠を近い、帝国の中枢に入り込んで内部から変えていく決心をし、力による統制で正しく賢帝国を元に戻そうとしたのだ。
「力による統制…。テメーのやることにテメーなりの大義があることは認めてやる。けど、力による統制ってのが気に食わねえ!!次に会った時は必ず決着をつけるぜ」
「待て」
最後に
慶狼は
岱燈に賢嘉爛舞を抜くのを見せる。
「分かるな?この意味は。次に貴様が会うのは皇帝となった私だ、破軍」
その頃、
劉煌は
侘姫が
慶狼の本当の娘ではないことを知る。
「天は破軍と貪狼が激突し、厄災が起きることを望んでいると思っていたが…」
「チェ、折角破軍を連れて来てやったのにこれでおしまいかよ」
岱燈は趙香らにより火に包まれるが、
慶狼が命じていたことだった。
「テメーの手を汚さなきゃ禁を破ったことにはならねえってのかよ!?汚ぇ、汚すぎるぜ、髭野郎ぉぉ!!」
岱燈は破軍の力を解放して、助かることに成功する。
駆けつけた
劉煌は
岱燈の力が
慶狼と五分にまで成長していると確信する。
次回、「帝都錯綜」
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