灼眼のシャナIIの第22話を見ました。
第22話 クリスマス・イヴ
佐藤啓作も選択を終え、結論に至っていた。
サブラクとの戦いの最中、
マージョリーの質問に対し出した答えを、確固たる意思に変え、最も頼りたくなかった父親の力も借りる決意をもし、
マージョリーに宣言する。
｢俺、やっぱり外界宿で働きたいんです。そのために必要なことは勉強でも何でもやります。自分の武器になるんだったら何だって使うつもりです。絶対頼りたくない奴も｣
｢嫌ぇ嫌ぇと喚いてた親父まで引っ張り出すか。ありゃ、諦めねえぞ。マジのマジ、目標目掛けて一直線の大マジだ｣
｢散々脅したのに効果なしね｣
｢しょうがねえだろ。どっかの誰かさんが本格的に火つけちまったんだからよ｣
『ホント、馬鹿なんだから』
二学期の最終日。
『何だか変わったな、皆…。佐藤と田中からは以前の騒がしさが消えた。シャナちゃんと吉田さんは仲良く二人で話してる。坂井は…何でだろ？何にも違ってないのにアイツが一番変わった気がする。僕は…』
修行式の準備に呼ばれた
池速人は変わらなきゃいけないんだと思うのだった。
悠二は急用で帰って来た父・貫太郎から吉報を告げられる。
千草が何か困っているらしく、その相談を受けるらしい。
｢私が帰ってきたのはお前に同意を求めるためなんだ｣
｢同意？｣
｢あぁ、弟か妹かその子の名前に“三”って字を入れたいんだ。いいかな？｣
｢僕は構わない…えぇ!?弟、妹って…｣
｢できたらしい｣
｢そう、そうなんだ。おめでとう、父さん。ってあれ？僕はこう言うべきなのかな…？｣
｢ありがとう。そして、おめでとうだ、悠二兄さん｣
｢兄さん、か…。でも、どうしてそれで母さんが困るのさ？｣
｢お前にしなければならない話があったからだ。今度のことがなければ話す気はなかった。だが、どんな神様のお計らいかこういうことになった。私は今のお前なら全て話してもいいと思った。千草さんはどう言うべきか困ってる、そういう話だ｣
｢聞くよ、だからわざわざ帰ってきてくれたんでしょ？｣
子どもができたので若くして結婚した千草と貫太郎だが、初産は酷いことになって、もう子どもはできないだろうと言われた。
｢結果的にはそれは誤診だった。実際に16年経つ今まで出来なかったわけだが、兎に角当時の私達にとって子どもはその時生まれた二人だけだった｣
｢二人？｣
｢あぁ。生まれて生きることの出来なかった子、生まれて生きることの出来た子、その二人だけだ｣
｢…!?｣
｢次男だからというだけじゃない。生きることの出来なかった兄さんが確かにいたことの証として。もう一つ、兄さんの分も合わせた人生も遥かに生きて欲しいと願いを込めて、私達はお前に“悠二”という名前をつけたんだ。だから次に生まれる三人目の子にも兄さんと、悠二、二人の次の証として“三”の字を入れたい。いいか？｣
｢うん。話してくれてありがとう、父さん｣
『父さんがいて、母さんがいて、新しい命があって。これが覚悟なのかどうかは分からない。だけど、はっきり感じる。人の営みで繋がっていくこの世界を守りたいって』
佐藤の元に相談にやってきた
池。
千草に子どもができたので、作り方を聞く
シャナだったが、皆困ったので
吉田に聞くのだった。
｢アラストールさん？｣
｢ぜ、善処を願う｣
｢千草は後で教えてくれるって言ったけど、どうして今じゃダメなのか分からない。一美ならすぐ答えてくれるかもって。ねぇ、一美、教えて｣
｢あ、あのね…それは人前で聞くのは裸を見せるよりもずっと恥ずかしいことなの｣
｢裸を見せるより!?｣
一美もまた自分の気持ちに決着を付けるため、同じ思いを抱く
シャナと待ち合わせをしていた。
怖いけど、
悠二にどちらかを選んでもらおう、とするのだが、二人の前では何も出来なくなるので別々の場所で待ち合わせを約束して
悠二が来てくれた方を勝ちとする。
クリスマス・イヴの日、坂井悠二、シャナ、吉田一美の三角関係を終らせるため、手紙で勝負に挑むのだった。
が、悠二が失踪したことで答えが出ないまま悠二へと送った手紙だけが彼女の手元に送り返された。
一美が
悠二を好きだと知ってはいるものの、自分の気持ちに決着をつけるためにも自分も行動しなければと
池は考える。
手紙を書き終えた
吉田に会った
池はクリスマス・イヴに振られるのを承知で吉田一美に会って欲しいと約束する。
｢吉田一美さん、僕はあなたが好きです｣
｢…｣
｢変事はいらない、どっちかに足を向けてくれるだけでいい。こっちか、向こうか｣
吉田は
池の方に足を向けず、
悠二との約束場所へ向かう。
｢僕は…｣
駅にやってきた
悠二は
シャナか
吉田かを決め、ポケットに入っていた鍵を認識した瞬間、
ヘカテーが現れ、胸に杖を当て零時迷子を抜き取られる。
｢うわぁぁぁぁ!!｣
次回、｢危難の胎動｣
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