レンタルマギカの最終話を見ました。
第24話 アストラル
布留部市にあるクリスタルタワーの最上階で、儀式を行なう
フィンと
穂波。
ケルト魔術では生贄が一番の力の源となるため、大事なものを代償に、その欠落を埋めるため呪力を集わせる。
その頃、タワーの下では
隻蓮達がアスファルトで姿を形成した竜と対峙していた。
一方、
穂波達が最上階にいることを知った
猫屋敷と
アディリシアは最上階にある展望台へと急ぐのだが、生贄に抵抗して竜が形を持ち始めてしまう。
理性も無く、周りのものを破壊する竜を負傷した体で引き受ける
隻蓮と
みかん、
黒羽。
「さっさと行かんか、蓮。若を取り戻すのであろうが。それとも傷ついた拙僧にはたかがでかいトカゲ一匹も相手にできんと言うつもりか?それは随分偉くなったものであるな」
「では、お願いします」
アディリシアと
猫屋敷は先へと進んでいく。
「穂波、迎えに来ましたよ」
「猫屋敷さん…」
「何の用ですか?」
「うちの社長と社員を返して頂きたい」
妖精眼を使う
フィンと
穂波に苦戦する
猫屋敷に
アディリシアも加わるのだが敵わずにいた。
フィンだけでも儀式は続けられるため、
アディリシアは魔神アスモダイを召喚するのだが、
穂波がケルトの奥義でそれを封じてしまう。
「あなたがどれ程の努力を払い、どれ程の願いを込めて魔術を覚えてきたか、私は知っています。だからこそ引けなくなってしまったのだと。それでも努力の結末が、願いの果てがこんなものだなんて…」
「アディかて邪魔はさせへん!!」
「あなたはいつきが好きなんですの!?それとも、ただ昔のことに負い目を感じているだけですの!?あなたが償おうとしているのは何のため?答えなさい、穂波!!」
もう決着はついているとする
フィンだが、
いつきが覚醒し、妖精眼を解き放つ。
「穂波…」
「ごめんね、いっちゃん…」
「この眼は許すとか許さないとかじゃないんだ。僕は嬉しかったんだ…僕はあの時、あーちゃんに誘ってもらえて嬉しかったんだ。だからこれは元々僕だけの傷じゃないよ。僕ら二人の傷だよ」
「…っ…ぅ…」
フィンは、
いつきをオピオンに誘うが、
いつきは誘いを断って
フィンと対決する。
猫屋敷と
アディリシアに指示して攻撃するが、妖精眼の
フィンには効かず、
フィンはあらゆる結界も鎧も破るミスタリティの槍を向けてくる。
穂波は生贄の対象を
フィンに変える。
「ごめんね、フィン。いっちゃんは…二人の傷やって言うてくれた。いっちゃんは昔からそうやった、馬鹿みたいに優しくて…。アストラルに来てからも全然変わってなくて…そんないっちゃんが好きやったから、だから私はどうしてもいっちゃんの眼を治したかったんや。負い目なんやない、こんな簡単なことに今頃気づくなんてな…。だから、私の願いはもう叶えんでいい!!」
「…!?」
「フィン、お前の闇はお前が抱えろ!!」
いつきの攻撃が
フィンに決まり、協会がやってくる。
「引き際ですかね」
「フィン!!」
「いずれまた。穂波、いつきくん」
「先代の社長不在ということで件の詳細を知る者はいないという協会の判断です。アストラルは現状を維持せよ。それが可能ならば今回の件も不問とする・フィン・クルーダのことは他言無用、以上です」
「協会は彼とオピオンの繋がりに気づいたようですね」
「今回の一件はフィンの仕業ということで治まりましたが、これで明日とられる経の警戒が緩まるということはないですわね」
協会に睨まれないためにも妖精眼の多用は禁物し、眼帯の修理費用や猫の餌代の為に仕事は無茶苦茶とってもらうと言う
猫屋敷。
再び眠りにつく竜を見に行く
いつきと
穂波。
「穂波はフィンさんのこと、どう思ってたの?僕は未だにあの人が嫌いにならないんだ」
「私も恐いなとは思うけど、嫌いにはなれへん」
名前を貰いに来た竜に、
いつきは名前を付けた。
その奈は…アストラル――。
レンタルマギカ アストラルグリモア 第6巻