仮面ライダーキバの第10話を見ました。
第10話 剣の舞・硝子のメロディ
2008年。
イクサの攻撃に圧倒されるフロッグファンガイア。
その戦いの間に割って入った
渡はファンガイア=大村を庇い逃がしてやる。
変身を解除した
名護は激しく
渡を責めるが、本当のことを言えない
渡はただただ謝るしかできない。
「貴様、自分が何をしたのか分かっているのか!?」
「すいません…」
「何故だ!?何故逃がした!?」
「すいません、ごめんなさい」
「何故、逃がしたのかと聞いているんだ。答えなさい。――もういい、君の顔はもう二度と見たくない」
1986年。
次狼の正体がガルルであることを
ゆりらに告げる
音也だが、
ゆりはもちろん嶋もマスターも信じようとはしない。
「あなた、恥ずかしくないの?自分が仲間外れにされてるからってそんな子どもじみた嘘なんかついて」
「俺の目を見ろ。俺が嘘ついてる目に見えるか?」
「見える。第一、次狼はファンガイアと戦って何度も私を助けてくれた」
次狼にも例によって軽くあしらわれ、
音也はますます孤立していく。
2008年。
何事もなかったようにバイオリンを作る
渡と大村。
渡は大村に人間を襲っているのか、と確かめると、22年間ライフエナジーを吸っていない、という。
その秘密は大村がかつて手がけたブラックスターというバイオリンにあった。
大村自慢の名器ブラックスターだったが、単なる投資目的の人間や三流のバイオリニストなど持つ主に恵まれなかったという。
そんな人間達の手に渡ることが許せなかった当時の大村。
1986年。
ゆりの手から奪ったブラックスターを手にする
音也の前に大村が現れた。
音也にブラックスターを持つ資格があるのかどうか、大村は
音也のバイオリンの演奏を聴いて判断しようとする。
そして、
音也のバイオリンにたちまち感動した大村は
音也の演奏を聴いている限りは人間を襲わない、と
音也に約束する。
そんな大村の誓いを信じた
音也は、大村に襲い掛かる
ゆりと
次狼の間に割って入ると、大村を逃がしてやる。
その大村はブラックスターを湖の底へと沈める。
「俺は生まれ変わる……紅音也……これからの俺はお前の音楽の中で生きよう……」
2008年。
大村の言葉を信じた
渡は
名護を呼び出す。
「あの、ファンガイアって一体何なんですか?ファンガイアは全て人間の敵なんでしょうか?」
「奴らは人類の天敵だ。そういえば分かるだろ?」
「でも、人間を襲わないファンガイアもいるかも…。心の優しいファンガイアだって…」
「ありえないな。悪は悪だ」
「何もそこまで決め付けなくたって…」
「黙れ!!貴様に何が分かる!?俺に逆らうな、俺は常に正しい、俺が間違うことはない!!」
大村と再会した
名護は
音也の演奏テープが入っているヘッドホンステレオを破壊する。
大村は激しく取り乱し、見境なく人間達に襲い掛かり始める。
渡はキバに変身し、必死でフロッグファンガイアを止めようとするが、大村の心を失ったファンガイアはキバの静止を振り切り暴れまくる。
そんなファンガイアの前に現れた
名護はイクサに変身し、必殺技を叩き込み決着をつける。
瀕死の大村は嘆き悲しむ
渡に別れを告げると、湖の上で砕け散った。
その一つ一つの破片は、美しくきらめきながら湖底に沈むブラックスターの上へと静かに降り注ぐのだった。
次回、「ローリングストーン・夢の扉」
Break the Chain/Tourbillon