あまつきの第5話を見ました。
第五夜 暁と目覚め
朽葉を痛々しい表情で見守る
鴇時。
「『朽葉』という名は祖母がつけた。花も実もつけず朽ちていくようにという意味名だ。私でこの血が滅びる願いを込めてな。父母の顔は幼い頃死んだので覚えてない。育ててくれた祖父も10歳を前に死んで、他の身内もない。祖父が覆い隠していたから外の蔑視を直接浴びるようになって初めて己の血があんなにも疎まれていたことを知った。気がついた時にはもう私の周囲には誰もいなかった…。この血の呪いなどただの迷信と妄想が生み出したものなのだと自分に言い聞かすしかなかった…っ…私はやっぱり化け物なんだな…ぅ…」
何も言ってあげられることがない
鴇時は涙を流す。
「馬鹿者め。男のくせにお前がメソメソするな、人の心配してる場合か?何をしたのか分からないが、あの狗を止めたのがお前の力ならお前とて、のほほんとしてられる状況ではないだろ?お前、一体何者なんだ?」
「そんな…いや、俺は…何でもない普通の高校生だし…あんな力、俺の力なはず…」
「情けない顔をするな。誰に何を言われても、お前は凄く弱くて、凄く格好悪くて、凄く情けない普通の鴇だろうが」
朽葉の言葉に励まされる
鴇時に笑顔が戻るのだった。
そこに現れた
佐々木や鶴梅とともに、姫巫女復活の儀式に立ち会う
鴇時と
紺。
銀朱は白緑から毎日死んで生き返る呪いを受けており、精神的苦痛に耐える為に「体」から「心」を切り離して人形に「心」を移して生活していたのだ。
「天網とはこの世の設計図、この世の行く末を描く網。天網を読み解けるのは四天のみ。そして、天網を新しくつむぐことが出来るのは帝天自身とあと一人、『白紙の者』のみだけなのですよ。六合殿、この世はあなたのことを知らない。だからこそ、帝天に与えられる運命も持たない。この世であなただけが行く手を持たない者なのです」
本来の姿となって現れた姫巫女・
銀朱に、
鴇時は自分が「白紙の者」であることを告げられ、食事の後に人々を救うためその力を貸して欲しいと頼まれるのだった。
その頃、露草の元には弱った妖が助けを求めに来ており、そして
沙門の元にも、主人の身に起こった事件のことで中村屋の番頭が駆け込んでくるのだった。
次回、「澪標」
あまつき 豪華版DVD第一巻