我が家のお稲荷さま。の第17話を見ました。
第17話 お稲荷さま。追いかける
槐のもとから逃げ出した
シロちゃんは
透と再会し、一緒に追っ手から逃げていた。
塾帰りの友達に助けてもらい、その隙にバスに乗り込む。
「どうするんだ?あいつらバスで行っちまうぞ」
「な~に、心配ご無用。ほら、来たよ」
一方、
クーは、
月読らとともに
透と
シロちゃんをタクシーで追いかける。
その道すがら、
クーは車中で、
月読が神族で保管係であること、
汨羅が人間をやめたことを知る。
「保管係とは何をするところだ?」
「例えば、無知な人間や物の怪の手に渡ると危険な物や、人間の世にあること自体が危険な物を収集し、永続的に管理する。もしくは封印、または処分する」
「成程」
「適任者に一任する場合もある。六瓢のサカサエンのようにね」
「で、その保管係様はシロ…白鬼のことも保管なさりたいと」
「放っておくと危険だからね」
白鬼は攻撃力が高いが、防御力は極端に低いためにすぐに死んでしまうらしく、一度神族の土地で死んでいるものの、
月読が禁忌を侵して蘇らせていた。
しかし、それで未来永劫ある病を背負うことになってしまい、呪医である
汨羅が
月読の主治医であるため、行動を共にしているらしい。
白鬼を盗んだ者は不明で、主食は精気で、思考能力は低く、やっていいことと悪いことの区別がつかないためにそこで“親”が必要になり、それが
透で、親となった者が鬼の王にたりえるらしく、それが
槐が
透を狙う理由だった。
槐はイナモチから泥魔を購入しており、鬼の復権と神族に痛い目を見せようとする。
「犯人は誰だ!?シロを透に送り付けた犯人は!!」
「さぁ、人間の子が親になって得をする者…かな」
「一体何が目的で…!?」
「鬼の王の誕生を阻止するためかもしれないし、透くんへの個人的な恨みかも、全て可能性の域を出ないけどね」
昇は
コウに米のとぎ方を教えていた。
成長ぶりに感心する
昇だったが、
透のランドセルが置きっぱなしだと学校からの連絡が入り、
コウと捜しに出かける。
透と
シロはバスを降りて、拝のところに行こうとするが、修道士達に見つかってしまうも、
六瓢が助けてくれる。
修道士が式神を召還するも、そこに現れた汨羅が一刀両断する。
そして、
月読はサカサエンがあれば白鬼を捕まえられるので貸して欲しいと告げるのだった。
「あんた、どうしてこいつと一緒にいるの?よく行動を共にできるわね、あんたの性格で」
「空幻狐は僕のことを覚えていないんだ」
「えぇ、覚えてない!?信じられない、何百年も封印されてボケちゃったの?こいつは保管係なのよ、ずっと昔からそういうものを収集したり封印したりしてきてるの。だから…」
「お前…月読か?」
「やっと思い出してくれたね」
クーは
月読がかつて自分を封印した神族だったということを思い出す。
「分かったんだ、何故白鬼が白いのか。白は太陽を隠し、日光を遮る雲の色。太陽神を頂きに置く親族にとっては反逆を意味するまつろわぬものの色だ。つまり、白鬼そのものが親族に従わないという意思表示であり、象徴なんだ。だが、お前ら親族はそれを気に入らない」
「それで?」
「白鬼は一度死んでると言ったな。何で白鬼がわざわざ親族の土地に行かねばならんのだ?お前らが親族の土地に連行して殺したんだろ。それが力場が崩れるから生き返らせだと!?格好良く言ってくれるではないか、笑わせる。実際のところは自分達が無知で無策で無謀だっただけなのに。そのせいで病になったというが、単に霊力がなくなってなりが小さくなっただけではないか。自業自得だよ、白鬼の呪いだよ!!」
「空幻、君は狐のくせに猪突猛進で単純、そして愚かだね」
月読は協力を拒否してこれ以上関わるなと言い、タクシーで去って行くのだった。
昇の高校に到着していた
透と
シロちゃん、
佐倉のもとに
槐が現れる。
「お嬢さんはお逃げなさい」
「え!?」
「早く!!」
次回、「お稲荷さま。思い出をもらう」
我が家のお稲荷さま。 天狐盛りパック 第弐巻
我が家のお稲荷さま。 天狐盛りパック 第参巻
http://kazekura.seesaa.net/article/104068702.html