セキレイの第10話を見ました。
第十羽 脱出前夜
『その日、私の世界は真っ白でした。悴む手足、見つからない葦牙様…。他のセキレイと戦う力もない、いつも泣くことしかできないだめな私、ダメな私…』
久能は、
響と
光に追いかけられていたが、何とか逃げることに成功する。
ハルカに声をかけられ、肉まんを渡された
久能。
『その肉まんはとても温かくて、本当に本当に温かくて…』
「見つけた、私の葦牙様だ」
風花はその話を聞いていた。
「いや~ん、いい話だわ。マフラーを掴むとこなんか小さな恋の始まり。やっぱセキレイは恋に生きるべきよね。戦わずを恥じることはないわ、無能ちゃん」
ハルカと意気投合した
皆人は、その逃亡を助けるため
瀬尾に協力を求める。
「で、そこのガキ二人が帝都を脱出してえってのはよく分かった。だが朝っぱらから何でこんな大人数で押し掛けてくんだよ!!」
協力してくれるという
瀬尾だったが、お金を要求してくるため
皆人は
美哉に携帯で電話することで
美哉が上手く収めてくれるのだった。
納得の出来ない
月海は、
松も戦わない
久能と一緒だと一蹴する。
縁側にいた
月海は洗濯物を干そうとしていた
美哉と話す。
「手伝う結達も、No.03もどうかしているとしか我には思えん」
「皆さん、何も考えてないのかもしれませんよ。困っている人がいるから助ける…人としてそれは当然のことなのじゃないからしら?…月海さん、戦わずして葦牙と添い遂げるなんてズル~イってことですか?」
「お、大家殿…。そうかもしれんな、No.95の弱さは腹立たしいが、半面羨望を感じておるのかも知れん」
「あなたは最強を目指しているそうですね」
「最初はの、葦牙などおらずとも最強になれると思ったのじゃ。だが今は…皆人と添い遂げるために最強を目指すのじゃ。こ、このこと皆人に言うでないぞ!!」
それを聞いた
美哉が
月海に稽古をつけてあげると言うのだった。
瀬尾は帝都は帝都タワーを中心に東西南北のエリアに分けられ、北以外の南は
御子神、西は真田、東は氷峨の縄張りになっていることを話してくれる。
北が空白なのは
美哉が住んでいるかららしく、帝都を抜けるのは北が一番だということになるのだという。
「北には帝都と外を分ける荒覇川っつうでっけえ川がある。ここを渡っちまえばM・B・Iはもう追ってこれねえ。…駅、空港、港、幹線道路の主なジャンクションは勿論、海や川にまで奴らは監視の目を光らせてるんだ。ま、素直に橋を突破するしかねえな」
「橋には検問所があるんだぞ、俺達そこで…」
「それでも抜け穴はあるもんだ。ここに普通の道路と鉄道専用の橋が並行に走ってる。こっちの鉄道用の橋なら見張りがいるが、検問はねえ」
「リスクは一つ減るわけか…」
「だが問題は二つ。一つはM・B・Iの監視衛星、こいつに捕まれば最悪、空からのレーザー光線一発でお陀仏だ」
「あ、あの…松さんに衛星をハックしてもらいうってのは…?」
「なら残る問題はM・B・Iの犬、懲罰部隊と呼ばれるセキレイ達だ。蒼いセキレイ、緋いセキレイ、そして黒いセキレイ。奴らはセキレイを粛正するために存在し、そして恐ろしく強ぇ」
「私が戦います!!」
そして、作戦決行は明日の夜になるのだった。
松に協力要請すると、監視衛星をハック出来る時間は1時間以内ということになり、1時間以内に脱出しなければならないのだった。
皆人は
月海を見つけ、
結が心配だと話す。
「汝は計画が心配なのか?それとも心配なのは結の方か?」
「…!?ごめん、俺すごく無神経なこと…」
「皆人、汝とくないで暫く経つが、汝は…汝は我を抱きたくはならぬのか?」
そこに
松がやって来たので、今のは気の迷いだと言って立ち去る
月海に、
皆人は顔が赤くなり、鼻血を垂らすのだった。
翌朝、
皆人に、
ユカリから電話が入る。
ユカリと
椎菜はNo.108のセキレイを捜していた。
そして、夜になり、帝都脱出作戦が開始されるのだった。
次回、「鶺鴒紋消失」
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