源氏物語千年紀 Genjiの第10話を見ました。
第10話 謀叛
ある夜の宴で、
源氏は兄である朱雀帝の後宮に入内する予定だった右大臣の娘・朧月夜と出会い、その美貌に心を奪われてしまう。
「お久しぶりでございます、源氏の君様…」
「入内なされ、乃至の神として帝の御傍にお仕えなされていると。しかし、お宿下がりをなされているとは知りませんでした」
「帝には偽っての宿下がりでございますわ。だってこうして時々は源氏の君様とお会いしないと生きてる気がしませんもの。しばらくこうして逢瀬を重ねれば…」
「重ねれば?」
「帝のもとへ戻っても、また元気に御出仕ができます」
「成程、相変わらず晴々と身勝手を通すお方」
「身勝手は嫌われてしまいますか?」
「いいえ、可愛い、呆れるほどあなたが愛おしい」
源氏は朧月夜とひそかな逢瀬を重ねるも、その事実を最大の政敵、弘徽殿の女御に知られてしまう。
弘徽殿の女御から、朱雀帝に対する謀反の意志ありとみなされ、帝に流罪を提言されてしまう
源氏。
幸い、弟と争う気のない朱雀帝がそれを受け入れなかったため事なきを得たものの、逢瀬の噂は尾ひれをつけて世間に大きく広がっていく。
さらにその事態に追い打ちをかけるように、
源氏と
藤壺が密通したとの疑惑までもが持ち上がる。
東宮が
源氏の子ではないかと不穏な空気が都に流れが、それでも朱雀帝は
源氏を庇う姿勢を崩さずにいた。
「あなたが今、どうしても守りたいものを教えて下さい」
「先の帝より貢献を託された東宮様。私のために仕事をし、私のために全てを尽くしてくれている私の家の者達全て、以上でございます」
「あなたは?あなた御自身はどうしても守りたいものに入らないのですか?」
「私は、私はなるがまま…生きるも死ぬるも天が決めるまま…それでよしと。その中で精一杯、それで良しと、子どもの頃よりそう決めております」
「子どもの頃より…誰にも助けを求めなかった…?」
「はい…」
「辛い少年時代を…」
「いえ、楽しいものでした」
「全てをお任せ下さいますか?」
「はい、なるがまままに…」
朱雀帝が出した答えは
源氏からの退位の申し出による謹慎で、自分は引きとめたが、その願いを受け入れたという形での処分を与え、それは流罪ではないために領地も家臣達も守られるのだった。
次回、「若紫へ」
源氏物語千年紀 Genji オリジナルサウンドトラック中孝介/恋
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