シャングリ・ラの第11話を見ました。
第十一話 胡鳥夢幻
「大地よ、昼と夜を従え、世界を…」
剣を受け取った時の夢を見ていた
草薙は目を覚ますと、船員達と共に漂流していることに気づく。
「昼と夜を従え世界を…何だ?」
「少尉殿、正直みんな感謝しているんですよ」
「どういうことだ?」
「あの時、光に包まれた時です」
光に包まれて、ヤマトタケルは沈没してしまった時に
草薙は艦内に残されていた船酔いをからかった乗組員を助け出していたのだった。
「いや、結果的に俺も助けられたわけだしな」
「しかし、あれは一体何だったんでしょうね」
「衛星からの攻撃って感じでしたが…」
「使えないわね、沈没した原因は分かったの?」
「アポロンが再び正体不明のアクセスを受け、作動した形跡があります」
「ヤマトタケルは領海外を隠密行動中でした。処理を誤れば、領海侵犯で外交問題に発展するかもしれません」
「放っておきなさい。何かあったら外務大臣に後始末をさせればいいのよ」
「大丈夫でしょうか?」
「処理を誤ったら、誤った外務大臣を処理すればいい」
「…!?はい」
「メデューサは?」
「未明に突如発生した超大型台風は依然として動く気配を見せず、近づくのはかなり困難かと思われます」
「相変わらず殻に引き籠りっぱなしなわけね。何とか引っ張り出せないかしら」
仕事が忙しく、めったに帰ってこない両親のために富を得ようと考えた
香凜だったが、働かなくてもいいほどの財産を築いても、なぜか両親が現われることはなかった。
そんな折、謎めいた少年が
香凜の前に出現する。
自分の境遇を嘆く
香凜を、アトラスの外に連れ出そうとする。
そして、少年は消えて、葉っぱが1枚だけ残されていた。
「♪歌を忘れたカナリアは 後ろの山に捨てましょうか」
猫が歩いて行った方から突然、歌が聞こえ出し声のする方へ行くとそこには少年がいたのだった。
「このまま救援も得られず、干からびておしまいか…」
「こんなことなら死ぬ前にもう一度あの子に会いたかったな…」
「弱音を吐くな、本当に会いたいと思うなら希望を捨てるようなことは言うな。貴様達は必ず俺が国に帰してやる」
「許してやって下さい、こいつらも不安なんですよ」
「すまん…俺もつい声を荒げてしまった」
「少尉殿にはいないんですか?國で待ってるいい人ですよ」
「いや、俺にはそんな相手…」
他人が怖い
香凛だったが、少年とちゃんと話せており、探していたものが見つかるので西の空が黄昏に染まる時、公園に来て欲しいと言われるのだった。
「ヤマトタケル沈没の件はどうやら諸外国には知られずに済みそうです」
「あら残念、外務大臣の首を飛ばせると思ったのに」
「涼子様、月宮殿のディグマ関係者がうるさく言って来ていましたが、対処はあれで良かったでしょうか?」
「しつこいのよね、昔から」
「は?」
「構わないってこと」
「秦くんの心配も分かります。ディグマの扱いは慎重に行うべきかもしれません」
「そうね」
「涼子様、その件について一つお願いがあるのですが」
「何?」
「ディグマに関する資料の閲覧許可を頂けないでしょうか?」
「何故?」
「彼を知り己を知れば百戦危うからずと言います」
「いいわ、許可します」
香凛はついに外に出て公園で少年を待っているとそこで、母の唄ってくれた子守唄を思い出す。
その頃、
烈音は
美邦、
國子、
草薙のことを調べていた。
「熱心だね、何か見つかったかい?」
「いえ、肝心な部分はロックされていて入れません」
「分かっていたことじゃないか」
「あ、九土さん。これは…?」
「ディグマ0か」
「0?」
「登録抹消されたプロトタイプだよ。コードネーム・カナリア、欠陥品だったのさ。結局管理施設を出ることなく5年前に死亡したはずだよ」
「そうですか、一度くらい外の世界を見てみたかったろうに…」
香凛はジャングルジムの上で子守唄を口ずさんでいた。
次回、「生勢流転」
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