救命病棟24時の第4シリーズの第2話を見ました。
法廷で証言をしている
小島楓のもとへ海南医大救命救急センター医局長・
澤井悦司が訪ねてきた。
「先日は助かりました」
「あの、今日はどうして…?」
「進藤先生から御意向は伺ってます。早急にうちの救命にいらして下さい」
「判決が出たら、改めてお願いに伺おうと…」
「腕があればそれで十分、裁判は関係ありません」
「企業や小学校の検診が残ってます。来週からお世話になれたら…」
「歓迎します」
慌ただしく全体会議が行われている救命救急センターへ、
澤井が
楓を告訴している原告の畑田智行、孝実を連れてくる。
楓の事情を初めて知った野口らセンターの医師達は動揺する。
楓の係争を暴露し、他の医師達の不安を煽るような
澤井の言動に
進藤一生は怒りを覚える。
「澤井先生は何故…」
「裁判のことを皆さんに話したか、小島先生こそが今の救命医療の犠牲者だからです。使命感の強い医師ほど訴訟リスクは高い。私の言葉の説得力を高めるために小島先生を利用したと受け取って頂いても構いません。以後、進藤先生にも患者の受け入れ制限にご協力願いたい」
「あの原告は何のために?」
「進藤先生にお話しする必要はありません。お先に」
「受け入れを拒否された患者はどこに行けばいいんですか?救命医療を改革する過程で多少の犠牲はやむを得ない、そうお考えですか?」
「進藤先生が高い志をお持ちであることは認めます。しかし、先生のやり方が通じてきたのは…運が良かった、それだけのことではありませんか?」
数日後、
進藤が病院の検査室で採血されているのを丹原が目撃する中、
楓を訪ねてきた原告に
澤井は訴えるのは国だと言いくるめて告訴を取り下げるように説得するのだった。
楓は告訴を取り下げられたばかりか、感謝されたことで
澤井にお礼を言いに行くと、ホットラインの受け入れ制限を要求される。
「あなたと同じ痛みを他の救命医に味わわせてはいけない、違いますか?私達は分かり合えたようです」
澤井は
楓の件の経緯をスタッフに報告していると、そこに丹原が
進藤の検査結果を持ってくる。
「あり得ない、完璧なんて」
検査項目はHIVであることを明かし、
進藤はアフリカで使用済みの注射針を刺してしまっていたいたのだが、結果は陰性でホッとする。
「俺も普通の人間だ、お前と同じ」
「アフリカじゃなくたって救急ってのは戦場です。迷っちゃいけない、大胆でなくちゃいけない、でも小さなことを疎かにすると患者さんだけでなく自分が危ない」
「君のしたことは問題にはしない。君はもう救命センターとは無関係の人間だ、出ていきなさい」
「進藤先生、一月爆弾抱えてたんだ…」
「あたし、ちょっと苦手だったんです、進藤先生。凄い先生ってのは分かってたけど、凄すぎるっていうかターミネーターみたいで…」
「ターミネーター?」
「でも今、何か近くに感じました」
「確かに愛想はない。厳しい人よ、人よりも自分に。優しい人よ、自分よりも人に」
新たなホットラインで5人の受け入れ要請が入るも、
澤井は3人だと指示して
楓もそれに従うのだが、丹原が現れて5人全員受け入れることになるのだった。
「進藤先生、さっきは…」
「気にするな、お前はもう俺の研修医じゃない。自分の判断があって当然だ」
救命病棟24時 第4シリーズ主題歌「その先へ」
http://yaplog.jp/water_bed/archive/2140