霊能力者 小田霧響子の嘘の第1話を見ました。
第1霊 痴漢幽霊
響子はテレビ番組の“霊視”で絶大な人気を誇るカリスマ霊能力者だったが、実際は霊能力など持っておらず、綿密な事前調査で謎を解明し、霊視の形で伝えていた。
「さぁ皆さん、ご一緒に除霊のお時間です。…成仏されました」
この日も、人気テレビ番組で大物俳優相手に霊視を成功させ、喝采を浴びていた
響子だが、そんな華やかなオモテの顔とは裏腹に地味で臆病でオーラの欠片もない普通の女の子であるにも関わらず、今の仕事も従姉妹の芸能事務所社長・
薫に無理矢理やらされているだけで現場から逃げ出すこともしばしばであった。
「また逃げやがった」
その度に、
薫の指令を受けた黒服集団に強制的に連れ戻されているのだった。
逃げ込んだ男子トイレに偶然居合わせた
谷口という男と知り合う。
とっさに
谷口に助けを求めたものの、黒服集団の前にあえなく撃沈し、
薫の有無を言わさぬ業務命令に押し切られてしまう。
「収録まで3日しかないの。それまでに何をすればいいか分かってるよね、小田霧響子さん」
ある日、女子大教授・彩子が相談に訪れ、学内の図書館に“痴漢幽霊”が出没するという。
その夜、番組スタッフに成り済まして調査に向かった
響子の前にも痴漢幽霊が出現し、パニックに陥っていると、そこになぜか
谷口が登場する。
トイレで拾った
響子のティアラを届けにきたらしい。
2人が高身長で足のあった幽霊に怯えながらも周囲を調べると、そこには人間のものと思われる足跡が残されていた。
収録まで2日と迫り、
谷口をストーカーとして雇い、幽霊になりすまして痴漢を繰り返していると
響子は告げ、
谷口を犯人だと話す。
だが、彩子が犯人は狙われた女子大生が体力のない学生ばかりであり、学生のことを知る大学内部関係者である可能性が高く、
谷口が犯人ではないと彩子が話す。
竹島教授にTVの公開捜査を反対されてしまった
響子は
谷口から霊能力で解決できるはずなのに何故しないのかと言われてしまう。
「誤魔化さないでください。僕、聞いちゃったんです。先生は偽霊能力者だったんですね」
気を取り直して潜入調査を続ける
響子と
谷口だったが、
谷口は女刑事「S」に呼び出され、霊能捜査官を探せなかったためにクビにされそうになってしまう。
クビになりたくなかったら本物の霊能力者を連れてこないければならない
谷口は
響子が事件を解決させて本物の霊能力者だと認めさせようとする。
竹島教授に捜査の手伝いをするなと学生達にお達しが下りていて、捜査がしにくくなった
響子と
谷口だったが、「小田霧響子」と「霊視」を使って女子大生達から話を聞くことに成功する。
そして、190cmで細かったというパターンと170cmで太っていたという2つの犯人像から竹島教授と福田教授が犯人ではないかと推測し、図書館で犯人に襲われるも、
谷口と呪文のお陰で何とか助かる。
「見えました、痴漢幽霊の正体。小田霧先生ならそういうんだろうな…」
そして、
響子は竹島と福田ではなく、犯人が彩子だと告げるのだった。
「証拠なんていりません。だって、私、見えてますから。もう一度言います、証拠なんていらないんです。しなくたって分かるんです」
学長選挙に勝つために彩子はブーツなどを使って、犯人を男に見立ててライバル教授を落とそうとしていたのだった。
「鍛えてきたんじゃないでしょ!?慕ってくれていた学生達を恐怖に陥れた、その罪は重いと思います」
TVでは努力しても出世できなかった女落武者が犯人だと
響子は発表して収録を終わらせ、彩子に正々堂々頑張るように話すのだった。
「でも先生、もし今回の痴漢事件が外に漏れて警察の捜査が始まったら高峰教授、大変なことになりますよね」
「谷口さんが裏で手を回せばいいでしょ、刑事さんなんだから」
「気付いてたんですか?」
「はい。刑事さんといえばパンと牛乳ですからね。ついつい見えちゃって。もう嘘つかないで下さいね」
「嘘って…だったら先生は何で嘘をつき続けてるんですか?何でやりたくもない偽霊能力者演じ続けてるんですか?」
「私、嘘は良くないって言いましたよね。でも私思うんです、人を救える嘘もあるって」
http://makiray.blog.so-net.ne.jp/2010-10-14