薄桜鬼 碧血録の第15話を見ました。
第15話 遠き面影
隊士達を撤退させようとする
原田の前に
綱道率いる羅刹隊が現れ危機に陥ってしまう。
「何なんだ、こいつら!?不知火、どういうこった!?何で羅刹が昼間外をうろついてんだよ!?」
「俺が知るか!!こいつらは俺が連れてきたんじゃねえよ。こんなもん作れる奴は俺が知ってる限り一人しかいねえ」
「なんでアンタが!?」
「何を考えてこんな連中、連れてやがる!?綱道!!」
「こんな連中とは御挨拶だな。羅刹は人を超えた種になれるはずだ。遂に克服させたのだ。日の光の下、活動できる新たなる種。この羅刹隊があれば雪村家再興も夢ではない」
「アンタがこいつらを作ったのか?」
「綱道、貴様…!!」
「新たな鬼の時代の到来だ」
「新たな鬼の到来だと!?こんな化け物が平然と闊歩するようになったら日本はおしまいだぜ」
原田と
不知火は一時休戦して共同戦線で羅刹を倒していくも、いくら倒してもきりがなく弾数が少なくなってきた
不知火は
原田の逃げ道を作ってくれ、
原田達は何とかその場を離脱することができるのだった。
一方、
土方との約束に従い、
近藤を逃がそうとする
千鶴だが、目の前に
薫が現れる。
「追手か!?」
「待って下さい!!あなたは…!?」
「やっと会えたね、千鶴」
千鶴が
沖田から何も聞いていないことを知った
薫は妹を救うために来たと告げる。
そして、雪村家に伝わる
千鶴の刀と対になる刀を見せた
薫は
綱道が実の父親ではないことを話す。
「鬼の一族である雪村家が倒幕の誘いを断って人間に滅ぼされた折、お前は分家だった綱道の元に匿われた。その時、俺は土佐の南雲家に連れ去られ、俺達は離れ離れになってしまった。俺は今ね、綱道の叔父さんと雪村の家を再興しようとしてるんだ。叔父さんが改良した変若水を使えば、弱点を克服した羅刹隊が作れる。彼らを使って人間を滅ぼし、鬼の世を作るのさ。今頃、お前の仲間だった奴らは全滅してるかもしれないね」
千鶴を逃がそうとする
近藤だったが、刀を抜かずに鞘だけで
薫に吹き飛ばされてしまう。
「これで分かっただろ?お前を守れるのは俺だけだ。さぁ、一緒に行こう、千鶴。さぁ」
薫の手を払い除けた
千鶴は
土方との約束を守るために刀を抜くのだった。
だが、
薫に敵うわけもない
千鶴は刀を振り下ろされそうになるが、そこに
沖田が駆けつけるも咳き込んでしまう。
「言ったよね変若水じゃ労咳は治らないって。千鶴、見るがいい。弱者はこうして斬り捨てられるしかないんだよ」
沖田に刀を振り下ろそうとする
薫だったが、背後から
千景に刀で貫かれてしまう。
「鬼の誇りを忘れ、雪村の名を穢す真似は許さん」
千鶴の目の前で
薫は息絶え、刀を収めた
千景が話し始める。
「聞かされたであろうが、綱道が薩摩藩を離れ、鬼の一族として道を離れた。奴も斬らねばならぬ」
その場から去っていく
千景の後を追った
千鶴は
綱道と話す時間が欲しいと頼む。
薫を土葬した後、
千鶴達は江戸に落ち延び、甲府での敗戦後、新選組は旗本屋敷に身を寄せていたのだが、今や
近藤と目指すものは完全に食い違っていた
永倉はとうとう我慢の限界を迎えて
原田と共に新選組を離隊することになる。
「どうしても離隊しないといけないんですか?」
「ま、色々とあるんだけどな、俺は近藤さんとか土方さんみたいに侍になりてえって思ったわけじゃないからさ。自分が選んだわけでもねえ殿様に命懸けで尽くすってのはどうしても性に合わねえ。あの時、ああしてりゃ良かったって思うのだけは絶対嫌なんだ」
「千鶴、護ってやりたかったが、途中で放り出すみてえですまないな」
「原田さん…」
「そんな顔すんなよ。笑う門には…」
「笑えません、こんな時に」
「こんな時こそ、笑えよ。大丈夫だ、お前のことはあの人が護ってくれる。それに忘れるなよ、これからだって俺達は同じ空の下、どこかで一緒に戦ってるんだからな」
「おぅ!!薩長の連中と戦い続けるのは変わらねえ。これが最後の別れじゃねえんだ」
次回、「誠心は永遠に」
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