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10月30日、白川静さんが、96歳でお亡くなりになった
記事がありました。 「漢字研究の第一人者として知られ、 漢字学三部作『字統』(1984年)、『字訓』(1987年)、「字通」(1996年)」に集大成されたことは有名ですが、 殷周時代の「甲骨文字」や「金文」といったものが、漢字のルーツであることを解き明かした・・・またその背景にはたぶんに呪術的なものがあったという点が画期的だった。・・・後者は、諸星大二郎の「孔子暗黒伝」の世界。 でも、このあたりの話は、「実証」できない、「反証可能性」に?、とのことで、「と」んでも本の候補とも言われていることもたまに聞きます。 という学問上の成果のことは、なんともいえないのですが、 今朝の読売新聞「編集手帳」に、 高橋和巳の「わが解体」・・ 京大の学園紛争時、学生側と学校側に挟まれつつ調整が不調に終わる苦悶・憤りの日々を綴った記録ですが、 その中に、 「立命館大学S教授に触れたくだりがある。 大学の建物が封鎖されたのちも、S教授の研究室だけは夜11時をすぎても煌々と蛍光灯がともっていた。 学生たちはたったひとつの窓明かりが気になって仕方がない。騒乱のなかで黙々と地味な研究をつづけるS教授はどの思想的党派にも属していなかったが、学生との団交の席にその人が姿を見せると、一瞬にして場の空気が変わる。 無言の、しかし確かに存在する学問の威厳を学生が感じてしまうからだ」 このS教授・・・誰のことだろう・・と長年疑問に思っていましたが、 この記事で、白川静さん、だったと知って、 高校生以来の疑問が氷解しました。 今道友信先生と同じく、 大学以外でも講義されていたとのこと。 白川先生の講義、一度拝聴したかったです。 ご冥福をお祈りいたします、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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