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プラトン「クリトン」 訳は、三嶋輝夫・田中享英。 「クリトン」 ・・・「ソクラテスの弁明」の続きです。 死刑が決まった後、 ソクラテスは牢獄に収容されます。 死刑が執行されると思われた朝早く、 友人のクリトンがやってきて、ソクラテスに脱獄を勧めます。 「ぼくという人間は、 ぼくの中にある他の何ものにも従わず、 ただ論理的に考えてみていちばんよいと思われる言論にのみ従う、 そういう人間なのだ。 だから、前にぼくが言っていた言論を、 今になって、こういう運命がやってきたからといって 放棄することは、ぼくにはできない。」 と前置きした上で、 「いちばん大事にしなければならないのは生きることではなくて、 よく生きることだ」 という言葉で、 悪法も法であり、従容として死を受け入れます。 クリトンとの対話を通して、ひしひし感じるのは、 自身の「死」によって、ソクラテス哲学を打ち立てようとしていることでした。 はたして、2400年以上経っても、 読み継がれていることを思うと、その意図は大成功でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.04.27 23:56:16
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