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プラトン「ヒッピアス(小) 偽りについて」 訳は、戸塚七郎。 プラトン全集10巻「ヒッピアス(大)ヒッピアス(小)イオン メネクセノス」より。 ある日、ヒッピアスが、ホメロスについてのすばらしい講演をする。 それを聞いていたソクラテスが、 「イリアス」のアキレウスと、 「オデュッセイア」のオデュッセウスのどちらが優れた人物であるか、と問う。 ヒッピアス曰く、 「ホメロスは、 アキレウスを、最も優れた人物 ネストルを、最も賢明な人物 オデュッセウスを、最も抜け目ない人物 と描いている」と。 しかし、「イリアス」「オデュッセイア」の中で、 アキレウスは、不本意ながら過ちを犯し、 オデュッセウスは、意図的に不正を犯したこと が描かれている。 ソクラテスにかかると、 不本意ながら過ちを犯したものより、 意図的に不正を犯したものの方が優れている、 という正反対のことが導き出される。 ・・でも、この議論、 能力の高・低を、能力の善・悪という言葉を使って表わし、 魂の善・悪に紐つけている点に無理があります。 能力の善=魂の善 ではなく、 能力の高≠魂の善・悪には無関係 ということか、と。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.05.08 22:49:17
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