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プラトン「アルキビアデス I 人間の本性について」 訳は、田中 美知太郎 。 プラトン全集6巻「アルキビアデス I アルキビアデス II ヒッパルコス 恋がたき」より。 アルキビアデス・・・「饗宴」の最後にも登場する美しい青年。 実は、この物語で、ソクラテスはアルキビアデスを、言葉でノックアウトし、 自分のお稚児さんにしてしまうのです・・・結構、衝撃?! 家柄良く、素質も優れているようにみえる二十歳そこそこ青年。 そのまま国の指導者になるべく政治の道に進もうと考えているのだが、 ソクラテスから、もっと何かを学ぶ必要があるのではないか? と尋ねられる。 アルキビアデス青年曰く、専門家になるわけじゃないし、 また、アテナイの人々を見て議論しても、たいしたことはないから、 勉強不要、あとは実戦あるのみ、という。 これに対して、ソクラテスは、 スパルタやペルシャの王様・・王子たちの帝王教育を知らないのか? アテナイの規模の数倍、数十倍もあるスパルタやペルシャの王子たちが、 科目別の家庭教師について猛特訓しているのに、 知恵でしか勝てないはずのアテナイの若手政治家が勉強不要と言う。 ああ、なんと情けないこと! でも、学ぶ気持ちがあるのなら、と、 ソクラテスが手を差し伸べる。 その時の決め台詞は、 他の人間は、アルキビアデスの肉体に愛着があるのかもしれないが、それは 付属物に興味があるだけ。 「これに反して、きみに恋愛する者というのは、 きみのたましい(心)を愛する者なのだ」 ソクラテスとプラトンの他の作品にご興味あれば・・・「プラトン全集」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.05.16 21:03:51
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