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プラトン「デモドコス 助言について」「シシュポス 審議について」 訳は、副島民雄。 プラトン全集15巻「定義集 正しさについて 徳について デモドコス シシュポス エリュクシアス アクシオコス」より。 「デモドコス 助言について」と「シシュポス 審議について」 別々の話なのですが、 ・審議すること その際の判断基準を得るために ・助言をしてもらうこと そして、決するために ・投票すること についての議論なので、乱暴なのですが、ちょっと一緒にしてしまいます。 シシュポスという青年が、ソクラテスを前に、 「最近、会議ばっかりで忙しくてたまりませんよ~」とちょっと自慢げに語る。 すかさず聞きとがめたソクラテスは、 「審議とは何か?」と問いただす。 要は、半端な知識しか持たないもの同士がああでもないこうでもない、と 小田原評定しているのが、審議・・・いや、いま風なら会議をしているのではないか? しかも、アドバイスを複数人から求めて、最後は多数決を採って決めるって? なぜアドバイスをなぜ複数人から聞く必要があるのか 本当の有識者に聞けば、一人で良いではないか。 だいたい半端な知識しかないくせにアドバイスしたがる輩が多くて困る。 ・・・これって、問題を理解する前に、解答し始めるのと同じですね! それに、烏合の衆が集まって、多数決って? まずは学んで、正しい知識を得なさい! っていうのが、ひとまずの結論なのでしょうが、 専門知識が枝分かれし、学際的といっても、複数の分野に造詣深くなる道は険しい。 ・・・以前読んだ「人工生命」「複雑系」の世界の人たち、実に野心的でしたが、 そういうレベルについては素直に感心してしまいます。 ミッチェル・ワールドロップ「複雑系―科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち」 スティーブン・レビー「人工生命」・・・生命とは何か ソクラテスとプラトンの他の作品にご興味あれば・・・「プラトン全集」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.05.20 09:08:22
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