カテゴリ:システム・ソフトウェア
PMI東京主催のセミナー、
エターナル・テクノロジーズの竹田孝治さん の講演を聴いてきました。 今回のテーマは、 「オフショア開発・製造を成功に導く勘所 ~プロジェクトにおけるインド活用に必要な鍵は何か~」 インドのオフショアの実態について、2時間たっぷり伺うことができました。 1995年以来、12年以上にわたってインドのオフショアで得られた知見、 ひと言ひと言、とても重みがあり、 日頃、中国オフショアの自身の取り組みと比べて、大いに参考になりました。 ちょっとご紹介。 インドが「頭が良い、数学に強い」と、日本のマスコミが喧伝するのは疑問。 教育制度は、「徹底した詰め込み教育」。 3歳児教育において、二桁の足し算やら、英語とタミール語の翻訳やら、 一日9時限を教え込む。 体育や図画工作や家庭科などの情操教育はなし。 その理由は、カースト制のため。 たとえば、万一、家庭科の授業で料理を教えようものなら、 特定のカーストであるメイドの仕事を授業として教えた、として大問題になる。 絵画や技術も同様。 IT業界には、カーストがない・・・のではない、 新しいカーストが出来ている。 インフラは、整備されているのは、公衆電話網だけ。 進出する企業は、発電所やダム、道路まで、自前で整備する覚悟が必要。 インド・オフショア成功の秘訣は・・・ そもそも各企業毎の目標を何にするかを決めること。 コストメリットは、ルピー高の影響もあり、少ない。 大規模な要員調達のメリットを採るか、 特殊技術の要員の確保する、とか。 欧米が、インド等オフショアを使う最大の理由は、 「3K」の仕事を出すから。 「高等教育を受けた大量のワーカー」が確保出来、 BPOのヘルプデスクやプログラミングを委託する。 ・・・とっても率直な意見。 欧米にとって、プログラミングは「3K」と明快に言い切られました。 目標を明確にした後、 プロジェクトの立ち上げにあたっては、 オフショア先の企業を育てるつもりで、 一緒になって品質システム、標準を作成し、 人材教育・訓練を行うこと。 そして、実行段階では、 問題発見力や問題発掘力のある日本人マネージャが 現地に常駐し、モニタリングし、 適宜、是正措置をすること。 インドでは、是正のための現地メンバーへの説明・説得は 英語で根気良く行うこと。 ごもっともな指摘・・・ これを組織的に推進するには、 本気で全力で取り組む必要がある、と思います。 インド・オフショア・・・竹田孝治「オフショア開発・製造を成功に導く勘所」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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