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システムエンジニアの晴耕雨読

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2007.10.27
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カテゴリ:書評・読書メモ
フラット化する世界(上)


トーマス・フリードマン「フラット化する世界 上」

 副題は、

 「経済の大転換と人間の未来

   世界の仕組みが変わった。

   地球は「フラット」だ。」
 

 昨年9月に積読して以来・・・

 先週、ドイツ証券の武者さんの「新帝国主義論」が面白かったこともあり、

 類書・・ということで、ついに読み終えました。


 
 フリードマンさん、前作の「レクサス」本の評価が、

 アメリカ中心主義の傲慢云々の批評を多数目にしていたので、

 ちょっと不安げに読み始めましたが、

 豊富なフラット化の事例と、その原因の考察、良かったです。

 このフラット化する世界の今後については、

 フリードマンさんお一人の見解の妥当性を評価するのではなく、

 各人が引き続き考えるべきことか、と思います。



「世界のフラット化」とは、

 世界史的な位置づけとしての「グローバリゼーション」を

 3つの段階に分け、

 2000年以降、IT革命を嚆矢とした

 「グローバリゼーション3.0」と著者が呼ぶ世界である。


 この世界がフラット化した要因を10挙げる。

 ・ベルリンの壁崩壊

 ・インターネットの普及

 ・共同作業を可能としたワークフロー・ソフトウェアの普及

 の3つが時代の背景としてあり、

 2000年問題を契機に、インドのIT技術者が欧米のIT業界に

 ビジネスモデルとして組み込まれたこと。

 そして、その流れを加速させたのは、

 ・アップローディング

 ・アウトソーシング

 ・オフショアリング

 ・サプライチェーン
 
 ・インソーシング
 
 ・インフォーミング

 であり、これらにより、世界的な協調・共同作業が実現。

 また、それを技術的に可能にした「ステロイド」と呼ぶ

 要素技術群があった。


 豊富な事例説明によるフラット化した世界の状況説明と、

 その原因分析がありましたが、

 私たちが、これをどう受けとめ、

 どう行動するか・・・という価値判断にあたっては、

 「整理」が必要。


 ・・・おそらく、頭の整理とともに、

 感情面、民族主義や国家主義を含む文化的な側面の整理も必要となります。
 
 従来の右翼・左翼や保守・革新、米国なら共和党・民主党の対立軸、

 「フラット化」への対応については有効ではなくなっています。


 以下、下巻へ続きます。


  トーマス・フリードマン「フラット化する世界 下」





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最終更新日  2007.10.28 01:00:11
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