カテゴリ:システム・ソフトウェア
ソフトウエア開発55の真実と10のウソ ロバート・L・グラス「ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ」 訳は、山浦 恒央。 ソフトウエア開発において流布されているさまざまな言説・・ 55の真実と、10のウソを考察したもの、 一つ一つの仮説とその考察が深いです。 冒頭のアラン・デービス氏の「まえがき」で、ぐっと引きつけられます。 「ソフトウェア開発は、しっかりと踏み固めた道を歩くようなものだ。 周囲には大量の地雷が埋めてあり、焦って近道をして吹っ飛ばされた人は数しれない。 この地雷原を渡る上でのアドバイスは、プロジェクトの失敗についてグラスが書いた本を 手当たり次第に読むことである。」 ・・・私たちは、地雷原を歩いているのだ・・って その地雷原を歩いていくにあたって、 プロセスや技術よりも、まず人を大切にせよ! たとえば、 「真実2:プログラマ個人を分析した研究によると、最も優秀なプログ ラマは最悪に比べ、28倍優れている。給与が能力を反映して いないとすると、優秀なプログラマは、最高の掘り出し物と言える。」 プログラマの生産性が5倍の差があっても、給与は2割程度しか変わらない。 だから、良いプログラマは、超・お買い得。 グループでみても、上位グループと下位グループを比べると、 2.6倍の差が生じている。 「真実4:作業する環境は、プログラムの生産性や品質にきわめて大きく影響する。」 「ソフトウェア開発とは、突き詰めると、きわめて凝縮度の高い思考作業であり、 開発環境は、思考作業を支援するものでなければならない。 狭い部屋に詰め込んだり、意識的にしろ、無意識的にしろ、割り込みの多い環境では、 よいプログラムはできない。」 オフィス環境をみた場合、 上位のグループは最低のグループを比べると、1.7倍広かった。 「再利用」や「複雑性」は、過度な期待をしないために、 また、「テスト」、「レビューとインスペクション」についての項は、 ソフトウェア品質が何によって担保されているか、再認識するためにも 一読の価値あります。 日経BPさんのHPに、 「ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ 」の目次 この65の仮説、一挙掲載されています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.05.01 19:56:47
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