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システムエンジニアの晴耕雨読

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2008.05.31
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カテゴリ:書評・読書メモ

仮説思考

内田和成「仮説思考 BCG流問題発見・解決の発想法」


  素晴らしい仮説思考・・これは体得しないと!

  でも、地道な日頃のトレーニングの積み重ねによる経験が必須。

  ここにも、ショートカットするマジックはありません。

  でも、量が質に転化する瞬間、味わいたいですね~。



 仮説とは、情報収集の途中や分析作業以前にもつ「仮の答え」のこと

 仮説思考とは、

  ・情報が少ない段階から、常に問題の全体像や結論を考える思考スタイル

  ・物事を答えから考えること
 
  ・ベストな解を最短で探す方法。
 

なぜ仮説思考が必要なのか?

「迅速な意思決定のためには、いまある選択肢をいかに絞り込むかという視点で

 情報収集すべきなのだ。

 意思決定に使える時間には限りがあり、完璧な答えが出るまでに意思決定を

 先送りしたくても、相手は待ってはくれない。」

 何もしないことがリスクになる現在、網羅的な情報収集より、

 限られた情報をもとに、仮説思考で最適な意思決定をすべきである。


大きなストーリーを考える

 「問題に対する解決策や戦略まで踏み込んで、全体のストーリーをつくってしまう。

 そうすると、ごく一部の証拠は揃っているけれども、大半は証拠がない状態になり、

 そこから証拠集めを開始することになる。

 その場合には、自分がつくったストーリー、つまり仮説を検証するために必要な証拠

 だけを集めればいいので、無駄な分析や情報収集の必要がなくなり、非常に効率が

 よくなる。」


仮説・検証のプロセスを繰り返す

 「なにより仮説は正解ではない。確からしい答えなのである。・・

 「仮説は何らかの作業を通じて検証できるものでなくてはならない。

  仮説は検証することで、よりよい仮説に進化していく。

  仮説→実験→検証を繰り返すことによって、個人や組織の能力は向上するともいえる。

  したがって、仕事の中に、このプロセスを組み込むことができれば、

  比較的スムーズに業務改善を進めていくことができる。」


分析の前に、仮説ありき

 様々な分析手法やツールの波に溺れてはいけない


よい仮説とは

 「よい仮説は、経験に裏打ちされた直感から生まれる。

  仮説を立てるには経験を積むことが大切だ。

  少ない情報でよい仮説を立てられるようになるには、経験を重ねるしかない。

  どんどん仮説を立て、間違っていたら別の仮説を立てる。」

 仮説をどんどん進化させていく。この過程が、トレーニングになる。

 ロッテのバレンタイン監督曰く「勝ち星は逃しても、教訓は手に入れろ」


仮説思考のトレーニング方法

 1.日ごろから「So What?(だから何?)」と考え続けること。

 2.なぜを繰り返す 最低5回は繰り返す

 ・とにかく、少ない情報で考える訓練をすること



仮説の効用

 個人レベルでは、

 ・仕事が速くなる

 ・仕事の質が高くなる

 ・全体像から細部に取り組むスタイルが身につく

 ・先見性、少ない情報で意思決定する判断力、決断力が身につく

  「マネジャーは足元を見つめ、リーダーは地平線を見つめる」ウォーレン・ベニス

 組織レベルでは、

 ・仮説・検証を組織全体で共有化することにより、

  企業の組織能力を飛躍的に高めることができる



<目次>
はじめに
序章 仮説思考とは何か
情報が多ければ正しい意思決定ができる?
早い段階で仮説をもてばうまくいく
現時点で「最も答えに近い」と思われる答え
仮説思考を身につけるために

第1章 まず、仮説ありき
1 なぜ仮説思考が必要なのか
2 先見力と決断力を支える
3 情報は集めるよりも捨てるのが大事
4 大きなストーリーが描けるようになる

第2章 仮説を使う
1 仮説をもって問題発見・解決に当たる
2 仮説・検証のプロセスを繰り返す
3 仕事の全体構成を見通す
4 人を動かすのに必要な大局観

第3章 仮説を立てる
1 コンサルタントが仮説を生み出す瞬間
2 分析結果から仮説を立てる
3 インタビューから仮説を立てる
4 仮説構築のためのインタビュー技術
5 仮説を立てるための頭の使い方
6 よい仮説の条件─悪い仮説とどこが違う?
7 仮説を構造化する

第4章 仮説を検証する
1 実験による検証
2 ディスカッションによる検証
3 分析による仮説検証
4 定量分析の基本技

第5章 仮説思考力を高める
1 よい仮説は経験に裏打ちされた直感から生まれる
2 日常生活の中で訓練を繰り返す
3 実際の仕事の中で訓練する
4 失敗をおそれるな─知的タフネスを高める

終章 本書のまとめ
仮説の効用─仕事が速くなる、質が上がる
気持ち悪くても結論から考える
失敗から学ぶ─間違ってもやり直せばよい
身近な同僚・上司・家族・友人を練習台にする
枝葉ではなく幹が描ける人間になろう





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最終更新日  2008.05.31 13:50:23
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