カテゴリ:書評・読書メモ
マイクロトレンド マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと マーク・J. ペン&E.キニー ザレスン 訳 吉田 晋治 監修 三浦 展 現代は、メガトレンド・・で理解できなくなった マイクロトレンド・・全人口のわずか1%しか含まれない、目立たない小さなグループが わたしたちの社会を形作るのに大きな影響を及ぼす力のこと。 このマイクロトレンドの動向で、 政治、宗教、娯楽、・・戦争へ影響を及ぼす新しい波が生まれる。 冒頭にある三浦さんの要約が、マイクロトレンドを見ることで明らかになった 従来常識からの「逆転」した世界が見えてきます。 ・人は皆結婚する、とは限らない → ストレートの男女比は、生まれたときは、51対49だが、 成人以降は、47対53 → 米国のシングル女性は、180万世帯 ・夫婦や恋人の年齢は女性の方が年上であることのが増えた → クーガー・・年下の男とつきあう女性 年上女性の初婚時の割合は、 1970年 10.3% 1990年 14.3% 2000年 21.9% ・子育て期は、50代、60代にまで延長している。 ・独身男性よりも独身女性の方が住宅を買う人が多い。 ・仕事を家でするケースが増えた → 超長距離通勤者・・片道90分以上の人たちのこと ・・って、一時期の自分(^_^;) 米国に40万人 → 在宅勤務者の方が、所得は高い 米国に420万人 課題は、人的ネットワークの構築 ・肉体労働をする女性が増えた ・定年後も働く高齢者が増えた → 定年を5年延長すれば、税収は増え、社会保険問題は一部解決する。 → ドラッカーさんも、75歳定年・・つまり、定年は10年延びると予測 → でも、何をどの役割でやっているのだろうか? ・質素な暮らしをする富裕層が増えた ・中流階級は安定した階級ではなくなった その原因は、 ・高齢化 ・離婚の増加 ・高齢での結婚、再婚、出産の増加 ・女性の勢力拡大とジェンダー意識の変容 ・情報化による時間や距離の短縮と生活の24時間化 ・個人の多様性に対する社会や親の寛容度の上昇 にある。 これらは、数値の裏付けをとってはじめてわかったこと。 「結局本書で述べているのは、 数字の持つ力と、それが世の中に及ぼす影響についてである。 物事が見た目通りであることはほとんどなく、 数値の裏付けがない社会通念は、ほとんど知恵とも呼べない代物だ。」 <目次> 第1部 男と女―Love,Sex,and Relationship 第2部 親と子―Family Life 第3部 仕事―Work Life 第4部 階層―Class 第5部 美と健康―Beauty and Health 第6部 飲食―Food,Drink,and Diet 第7部 情報と娯楽―Information and Leisure お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.02.07 23:32:10
コメント(0) | コメントを書く
[書評・読書メモ] カテゴリの最新記事
|
|