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できそこないの男たち 福岡伸一「できそこないの男たち」 (光文社新書) 2008年刊 男を男とし、女をさえ男とする力を持つ真犯人・・ 性決定遺伝子捜しの科学者の競争を描いたもの 「見える」とは何か? 百聞は一見にしかず・・というが、 実のところ、知っているものしか見ることはできない。 生物の基本仕様は、女性である。 地球に 生命が生まれてから10億年間は、すべてがメスであった。 親が自分と同じ遺伝子を持った子を生む単為生殖は、効率は良いが 環境の変化に対応することに弱かった。 そこで、メスからオスが作られた。 アダムからイブが生まれたというのは作り話であり、 イブが自分たちのためにアダムを作り出したというのが正しい。 生物の基本仕様は、女性であるため、 男にはカスタマイズにつきものの不整合や不具合がある。 だから、寿命が短く、病気にかかりやすく、精神的に弱い。 ・・でも、遺伝子の使い走りが使命だから、それでもよかった?! 本書にも、年収2万ドルでこきつかわれたオーバードクター時代の 恨み節が描かれていました <目次> プロローグ 第 一 章 見えないものを見た男 第 二 章 男の秘密を覗いた女 第 三 章 匂いのない匂い 第 四 章 誤認逮捕 第 五 章 SRY遺伝子 第 六 章 ミュラー博士とウォルフ博士 第 七 章 アリマキ的人生 第 八 章 弱きもの、汝の名は男なり 第 九 章 Yの旅路 第 十 章 ハーバードの星 第 十一 章 余剰の起源 エピローグ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.11.29 09:31:26
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