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佐々淳行「危機管理のノウハウ PART2」(PHP文庫) 政治学上の真理・・ ≪すべての権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する≫ ≪『権力』には様々の構成要素があるが、枝葉を刈りこんで根幹となる不可欠の要素を 考えてみると、それは結局のところ 『人』と『金』と『決定権』、 すなわち、『人事権』と『予算編成・執行権』と『重要事項の決定権』 の3つに要約されるのではないだろうか。≫ ≪難局対処のための≪ゲリマンダー人事≫、予算の重点配分、権限の強化など 『権力の集中』は、非常時的発想であり、民主主義社会であっても、 公益のための≪必要悪 Necessary evil≫として許されるのではないだろうか。≫ ≪非常事態が発生し、それに対処する困難な任務を下命されたときは、 もし事を成そうと真剣に思うならば躊躇なく自分の信頼できる部下たちを強引に 引き抜いてきて、お互いに有機的団結の固いプロジェクト・チームを編成するべきだろう。≫ どこの組織にも、「ひと」はいっぱいいるが、 ≪主体性をもち、意欲的に仕事ととりくみ、指導性を発揮して自分の部下を動かし、 人間集団を烏合の衆ではなく、組織として動かしている「ひと」は、よく見ると ほんの一握りしかいない。≫ ○経理問題を重視した明治人 ≪明治人たちは、この経理の問題が危機管理にとって決して“残務”ではなく、 むしろ“先議事項”であるということを熟知していた。≫ ○日本の兵站軽視 その理由の一つは、“糧秣の現地調達主義”と、 ≪日本における≪兵站学≫の発達を妨げた、もう一つの要因は、 伝統的な≪槍先重視・後方軽視≫の価値観、 兵科以外の後方勤務兵種に対する身分差別的蔑視である。≫ 一方、ベトナム戦争でのアメリカ軍は、 約60万人のうち、戦闘行動に従事している≪槍先≫は、約5万人にすぎず、 後方支援の兵站要員との比率は、1対10だといわれた。 驚くべきは、第二次大戦の激戦地となった硫黄島の攻略戦での兵站・・ 7万5千人の海兵隊員を支えたのは、 食糧、弾薬などの補給物資は、7万5千トン、 タバコだけで10億本、 硫黄島の各種地図は、3万枚、 ひげそりクリーム、トイレットペーパー、キャンディなどの雑貨は、 ドラッグストアが6000軒開業できるほどだった。 対する日本軍、栗林中将以下約2万9千名、 一人当たり、一日水使用量3リットル、飲料水一日水筒一本、 主食45日分、副食15日分、 弾薬0.8個師団会戦分、貯水量は50日分、 総兵力の20%がパラチフス患者であった。 ≪兵站学≫は、改めて学びたいですね。 <目次> まえがき 第一章 危機をのりきる発想法 第二章 危機シフトの人事管理 第三章 任務付与と指揮命令 第四章 闘争と交渉 第五章 危機対処の組織管理 第六章 兵站補給 あとがき [危機管理・佐々淳行]カテゴリの最新記事
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