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Nov 13, 2006
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今日、のだめを見ていて出てきた(というか中心になっていた)曲。ピアノ協奏曲としては超メジャーな作品である。20世紀の作品なのにとてもロマンティック、構成は伝統的なものであり、新しさを求める響きはあまりないように思う。マーラーの交響曲第5番とほとんど同時期の作品とはとても思えない。しかし、逆にだからこそポピュラーさを保っていられると言えるのかもしれない。

この曲は、交響曲第1番の初演で酷評されて自信を失ってしまったラフマニノフが立ち直っていく過程でつくられた曲である。初演は大成功し、この曲で作曲家として世界的に知られることになった、いわば出世作となったものだ。

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第1楽章
ピアノによる重々しい導入の後、オーケストラによって演奏される第1主題は暗い調子だが情熱的である。そこから盛り上がっていく和音の展開がより高い温度を感じさせる。その後に出てくる第2主題は一転して長調の音楽でありながら、これも少し感傷的なものを感じさせる。その後の展開部はいろいろな調を行ったり来たり、そしてピアノが3連符で弾きまくるクライマックス(今日のドラマで千秋がシュトレーゼンマンにストップをかけられた場所)から第1楽章の再現への流れは迫力十分だ。あと、最後の方で出てくるホルンによる第2主題がいつ聴いてもたまらないなと思う。大学オケで指揮をしたときにもここの部分がうまくいくと鳥肌ものだった。

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第2楽章
この楽章の最初は第1楽章の最後と同じハ短調でスタートするがすぐに主調であるホ長調へと変化する(この手法は第3楽章も同じ)。序奏部分が前の楽章からのブリッジのようになっているのだ。ただ、それをアタッカ(続けて演奏する)にしていないのが、面白い効果を生んでいる。この楽章は何と言っても「甘美」な音楽である。クラリネットの少し高い音で流れる何ともいえない音質、弦楽器の弱音による旋律(中でも一瞬だけある少人数のヴィオラによる高音がいいなと思う)は、心をとろけさせるような感じだ。中間部はピアノの独壇場、この曲がピアノ協奏曲であることを実感させる時間である。その後ピアノの静かなアルペジオから生まれてくるフルートの音がまたたまらない。主旋律が戻ってくると、今度は弦楽器が担当。人数が増えた分、広がりを感じさせる。こういうのがオケ音楽のいいところだ。最後は終わるのがもったいないかのように進んで静かに終わる。

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第3楽章
最初はホ長調だが、すぐに打楽器の一発で世界が変わっていく。第1主題が現れてしばらくしてから出てくる第2主題がポピュラー音楽としても有名な場所。最初は変ロ長調で現れるが、これは昼間の音楽という感じ。この後の静かになる部分でシンバルが静かに鳴っているのが面白い効果。それから今度は第1主題を素材にした追いかけっこが始まる。これが各パートにとっては断片的であり、なおかつスピードが速いのでタイミングをつかまえるのが最初はけっこう難しい。トランペットやホルンが弱音でやる場合には大変そうだ。それが終わると一気に雰囲気が変わる。第2主題が変ニ長調で登場する。これは1回目とは別の世界で夜になったような感じ。主音が上がっている分だけさらにあこがれるような気分になる。その後、曲はハ長調に転じて朝を迎えたようなさわやかな感じになり、テンションが上がると3回目の第2主題。それが最も盛り上がった後でテンポが上がって最後まで一気に演奏しきっていく。終わった瞬間は「ブラボー」と言ってしまいたくなる。

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この曲は3回ほど演奏したことがあるが、それぞれのピアニストによって表現の仕方がかなり違うのが面白い。またヴィオラを弾いたことがある数少ない経験をしたのもこの曲だ。この時は初めて舞台の上手から出た(ヴァイオリンは基本的に下手から)のだが、慣れずに困った。舞台袖の集合場所を寸前まで間違っていたのを覚えている。

私にとって、なぜかこの曲は「雨の日の友」である。雨の日になると聴きたくなるのだ。第2楽章の3連符ピチカートの具合はまさに雨音のようであるからかもしれない。





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Last updated  Nov 13, 2006 10:52:13 PM
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