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Dec 9, 2006
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これは純然たる「クラシック」と言えるかどうかは別として、オーケストラのための音楽としてはとても魅力的だ。ヨーロッパの伝統の上にある音楽とはまったく違ったライトな感じがすばらしい。スコアやパート譜はかなり単純な部類にはいるように思うが、弾いてみると意外と奥が深い。もちろん、それもやりようだとは思うが。最近の「のだめ」ブームとは若干位置づけが違うかもしれないが、こういう入口もあっていいと思う。運動会でやCMで必ず一度は耳にしたメロディがあるはずだ。

昨年の演奏会でもアンダーソンの作品を3曲演奏した。ポピュラーなクラシック音楽をお客さんのリクエストで演奏しようというものだから、親しみやすいものをというので、指揮者がとても押していた。私もアンダーソンの曲は好きなので楽しみにしていたのだ。

今回演奏したのは「シンコぺーテッド・クロック」「ワルツィング・キャット」「クラリネット・キャンディ」だ。「シンコペーテッド・クロック」は、時計の刻む音を模したウッドブロックに乗せて、スウィングするようなメロディが続いていく曲。指揮者は時計の正確さとメロディの動きのいい意味でのいい加減さとを対比させるようにと指示していたが、それがけっこう印象的だった。この時計は最後の部分でリズムがおかしくなり壊れてしまうというのがストーリーのオチ。2分ほどの小品だが、よくできていると思う。

「ワルツィング・キャット」は、ワルツの伴奏に乗せてヴァイオリンのメロディがグリッサンド(指を滑らせて「キュイーン」とか「ヒューン」という音を出す奏法)で猫の鳴き声をまねる。これがうまくできる本当に「ニャーオ」ときこえるのが不思議だ。途中で気まぐれっぽく速くなってみたり、なかなか楽しい。そして最後は楽団員の一人が「ワンワンワン」と吠えて(これは本当にやる)、猫が逃げてしまうというオチ。これも面白い。

「クラリネット・キャンディ」はクラリネットがひたすら活躍する曲。「トランペット吹きの休日」や「子守歌」などトランペットが活躍する曲を演奏するケースはけっこう多いが、この曲を生で聴くことは意外とない。クラリネットはほとんど休みなく吹く大変な曲。これを承諾して吹いたクラリネット・パートの人たちはエライ!

他にも面白い曲がある。例えば、「クラシック・ジュークボックス」という曲は面白い。最初はワーグナーのタンホイザーに出てくる大行進曲をほぼそのまま演奏している。これはレコードの音という設定らしい。ところが、それが別の曲にどんどん変化していって、途中、レコードが同じ場所ばかり演奏してしまうというトラブルを模した音楽になっている。レコード針が飛んでいる音はウッドブロックがやっているようで、弦楽器が同じ断片を何度か繰り返し、その後元に戻って曲が進行してしまうという演出が楽しい。この曲もライブ演奏で出会ったことはないが、その場にいればきっと笑ってしまうだろう。

また、アンダーソンの曲は、いろいろなところでさりげなく使われている。ちょっと前になるが某国産乗用車メーカーのCMではピチカートだけで演奏する「プリンク・プレンク・プランク」という曲が使われていたし、これもちょっと前だが某朝のワイドショーの血液型占いコーナーで運勢がよかった方に流される曲は「フィドル・ファドル」という曲だ。

他にもなかなか魅力ある曲が多い。「そり滑り」もクリスマス近辺を中心によくいろいろな場所で使われている。クリスマスといえば、「クリスマス・フェスティバル」という曲も面白い。といっても、クリスマスに使われる賛美歌や有名な曲などをメドレーにしたものなのだが。あと、「舞踏会の美女」「タイプライター」「サンドペーパー・バレエ」「春が来た」など、面白い曲がいっぱいある。長くても7~8分で一曲が終わってしまうので、子供でも飽きずに聴いていられるのが我が家としてはありがたい。「フィドル・ファドル」を聴いて起きると「急げ~!」という感じでなかなか楽しい。妻は「落ち着かないなあ」と言ったりもするが、子供たちも楽しんで踊っていたりするのでまあまあよいではないか...。

アンダーソンの曲で思い出すことと言えば、もう5年ほど前になるだろうか、とある病院から弦楽四重奏でコンサートをやってほしいという依頼を友人から受け、60分のステージをやったことがある。相手はなんと全員妊婦!クラシックをぜひというリクエストだったのだが、なにぶん時間が長く選曲には苦労した。しかし、困ったときのアンダーソン、これはきっとウケるだろうと思って四重奏版の楽譜を入手した。練習は苦労したが本番は大成功。

ただ、アンダーソンの曲は特殊な打楽器(というか、本来楽器ではないもの)を使うのだが、用意できないものが多かったのでとにかく日用品で代用した。「タイプライター」では、パソコンのキーボードと「チーン」という音を出すために100円ショップで売られていた店舗の呼び出し用のベルで代用。キーボードは依頼者の友人(病院に出入りしている会社の営業マン)に頼み、私はヴィオラを弾きながら足の指でベルの頭を押した。弦楽器2拍+ベル1拍を組み合わせた3拍子が2拍子の音楽の中に突然出てくるというワケのわからない状態を必死で練習して失敗せずに乗り切った。やってみて改めて感じたのが、ドラマーってすごいよな...ということ。手と足が違うリズムを刻めるなんて...。

「シンコペーテッド・クロック」ではウッドブロックがなかったのでこれまた100円ショップで買った大小2つの金属製ボウル(小学校の給食で使うような食器)とバチは木製のツボ押し棒を使って代用(意外とそれっぽい音が出るし、音の高低もちゃんとある)。いちおう苦闘している姿が面白かったらしくウケたのでよしとしよう。といっても、演奏の出来はけっこうよかったと思う。

アンダーソンの曲は音楽の楽しさの原点を見るような気がして大好きだ。また機会があれば、未体験のレパートリーにぜひとも挑戦したいものだ。





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Last updated  Dec 9, 2006 07:01:31 AM
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