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2010.01.18
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カテゴリ:モータースポーツ
 F1レースにとって、エンジンの重要性は低下している。メルセデスエンジンが有利といわれていても、どれだけのメリットがあるかを計測することは難しい。ほとんど開発が許されていないエンジンでも、わずかな進化を重ねることでパフォーマンスの違いを生み出している。それでも、エンジンメーカーを変更することによって、どれだけのメリットがあるかを計算することは難しい。エンジンパワーそのものに大きな差がないからだろう。
 レッドブルのニューイは、昨年度の敗因をルノー・エンジンにあると考えているらしい。ブラウンGPとのラップタイムの差をルノーエンジンの性能に帰していた。そこで、メルセデスとエンジン契約することを狙っていたが、果たせなかった。ニューイはブラウンとマクラーレンが妨害工作をしたと話している。それでも、エンジン開発競争に巨額の費用をかけていた時代と異なり、メルセデスエンジンを使えないからといって、レースに敗北する要因にはならない。
 エンジン開発を封印して、性能差を消滅させたFIAの陰謀は、その意味で成功している。どこのメーカーのエンジンも同等の性能ならば、価格が安いほうが選択される。トロ・ロッソはフェラーリエンジンを搭載してきたから、ニューイだって、フェラーリエンジンの性能は熟知している。もし、フェラーリの性能が優勢と判断すれば、レッドブルとトロ・ロッソのエンジンを交換すればよい。そういう流れにならないことは、エンジンによってパフォーマンスの違いが出ないことを示している。
 組織力でマシン開発を行っているフェラーリとマクラーレンに比較すると、ロス・ブラウンとニューイは個人の能力を生かしてマシン設計にあたっている。二人はフェラーリとマクラーレン出身だから、マシン開発のノウハウを熟知している。こういう人間が開発に携わると、戦闘力のあるF1マシンが誕生することを示した。不況の中で多くのワークスチームが解体されて、多数のエンジニアが流出している。それらの人材は弱小チームに流れていく。つまり、今年も接近戦が続く展開になることを暗示している。





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Last updated  2010.01.18 10:47:05
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