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2010.02.01
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カテゴリ:モータースポーツ
 新規参戦するF1チームの中で、一番の資金難に直面しているのがカンポスという。本人が財政難を告白しているのだから、その深刻さは群を抜いている。方法論は二つしかない。開幕までに不足している25億円を出してくれる有力スポンサーを見つけるか、それともカンポスF1の株式を売るしかない。開幕戦のグリッドに並ばないと、すべては水の泡になってしまうから、これからの展開が見ものになる。
 カンポスは資金を節約するために、工場と開発部門の設立を見送っている。イタリアのダラーラ社にマシン開発と製作を一任している。これによって、工場を建設するなどの予算を削減できたけれど、ダラーラとコスワースへの支払いが待っている。ダラーラが投入した金額を支払わないと、F1マシンを渡してくれない。コスワースも無料でエンジンを使わしてくれるほどお人よしではないだろう。合同テストに参加するにも、F1マシンを受領しないとどうにもならない。
 カンポスの年間予算は60億円程度になるといわれる。カンポスはGP2で優勝したチームを率いていた過去がある。F1チームは、GP2よりもひとけた多い資金を確保しなくては、組織が動かない。世界中を転戦するには、数十人の遠征チームを編成して、マシンやパーツをサーキットに運搬する必要がある。ところが、カンポスの金庫はすでに空になっているのに、スペインはレース途上国であり、投資家やスポンサーは限られている。
 錬金術師でもない限り、不足している25億円を生み出すことは難しい。不況の最中であればなおさらだろう。不思議なのは、そんな事態になることは分かっているのに、FIAがカンポスを参戦枠に組み入れた理由になる。FIAは、4つの新参チームの中から、1つでも参戦できればそれでよしとするのだろう。カンポスが挫折しても、新たなF1チームを抜擢すればすむ。それでも、カンポスが半年間に流した汗は無駄になってしまう。とはいっても、フェラーリとマクラーレンとウィリアムズ以外のチームは歴史的に消滅していった。野心家は世界中に満ちていて、次の順番を待ちかまえている。カンポスの艱難辛苦は報われるのだろうか。





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Last updated  2010.03.01 17:23:25
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