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2010.02.26
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カテゴリ:モータースポーツ
 F1にかかわりたいという情熱を逆手にとって、うまく商売をやろうという輩は、社会から否定されるべきだろう。国際機関のFIAが、なぜUSF1に参戦する資格があると判断したのかが、強く問われている。銀行預金も、資金の融資先も、スポンサー関係の書類も、ほとんどが事実とかけ離れているということをどう説明するつもりだろう。USF1に集合した技術者は、経営陣の話を信じて契約している。それがすべて虚構だと知った時の衝撃は大きい。
 2年分のF1参戦費用があるという騙し文句に、多くの人が乗せられてしまった。現実のUSF1の金庫は空になっていて、給与さえも払えなくなっている。60人全員がそろえば、マシン開発は進行できるが、給与の未払いに怒って辞める人間が続出すると人員に穴が開く。専門分野の集合体であるF1開発部門において、技術者の離脱は、マシンの完成を大きく遅らせる。さらに、窮状を知る部品メーカーは現金を支払わないと部品を送らないはずである。自作できるパーツは限られるから、マシンの組み立てには、多額の現金が必要になってくる。資金が足らないと、マシンの完成が遅れて、開幕戦に間に合わなくなる。
 12月には、バーレーンに出場できないことがはっきりしていたという。経営陣は、序盤の3レースを欠場することで、危機を乗り切ろうとしたけれど、開幕戦にマシンが並ばないことを知ったスポンサーたちは、USF1との契約を打ち切ると通告してきた。大量の資金が必要な最終段階で、ほとんどのスポンサーを失ってしまったことは痛い。スポンサーには、必ず開幕戦に間に合うと虚偽の報告をしていたことも信用を失わせる原因になった。これでは、USF1を信じる人間がいなくなるのも当然だろう。
 スポンサー資金が打ち切られたことで、開幕戦どころか、F1レースに参戦することさえも危うくなっている。マシンが完成するのは、4月や5月などではないらしい。FIAは、ようやくUSF1本部を立ち入り調査したと伝えられているが、あまりにも遅すぎる。F1マシンが永遠に完成しないかもしれないという事実を技術者だけは知っていた。給与の遅れを我慢して、F1開発に携わってきた人々がチームを去り始めると、いよいよUSF1の終幕は近くなる。





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Last updated  2010.02.28 09:10:42
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