AP通信によると、
昨年の世界選手権の競泳男子100メートル平泳ぎ覇者で、
北島康介(日本コカ・コーラ)のライバル、
アレクサンドル・ダーレオーエン(ノルウェー)が
合宿先の米国で死去しました。
26歳でした。
2008年北京五輪の男子100メートル平泳ぎ。
予選と準決勝では、五輪連覇を狙う北島をタイムで上回り、
初めて日本のエースを脅かしました。
決勝では北島に0秒29差で敗れたものの、
競泳でノルウェー史上初の五輪メダル(銀)を獲得、
レース後は北島と抱き合って健闘をたたえあいました。
五輪王者を育てた平井伯昌コーチに連絡をし、
2009年11月に初来日。
約3週間、勝つための心身強化を貪欲に学び、
以降も日本代表の合宿に参加するなど、
探究心高く水泳に取り組む姿勢は、
日本選手にも大きな刺激を与えていました。
4月の五輪代表選考会で、3大会連続2冠の挑戦権を得た北島は、
ダーレオーエンとの再対決を心待ちにしていました。
ツイッターでも「涙がとまらないよ」とつぶやいています。
世界中が注目したであろう対決は永遠にかなわぬものに
なってしまいました。