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萬華鏡-まんげきょう-

能-鉄輪(かなわ)-

鉄輪かなわ



女/先妻(シテ) 
安倍晴明(ワキ)
夫(ワキツレ)

貴船の宮の杜人(アイ)


【あらすじ】
京都下京辺りに住む女は男に裏切られ、捨てられたことを怨みに思い、貴船明神(現在の京都市左京区)に毎夜通って祈願をしていた。
ある夜、貴船の宮の杜人から「鉄輪に火を灯して頭にいただき、顔に丹(赤い染料)を塗り赤い着物を着て、怒る心を持てば願いが叶うという神託があったことを女に伝える。
最初は「自分のことではない」と言い張るものの、見る見るうちにその形相は変わり、雷神でも引き裂くことのできない夫婦仲を引き裂かれた怨みの鬼のようになって走り去る。

一方、女の夫は最近夢見が悪いので稀代の陰陽師 安倍晴明を訪ね相談をする。
「どうやら女の恨みを深く受け容れているので今夜中には命が危ない」と話す。
早速、「形代」に怨みを転じるように男の侍烏帽子と女の髪を台の上に揃え、祈祷をはじめる。

しばらくすると・・・鉄輪を頭にいただき鬼の形相となった生成状態の生霊が現れ捨てられた恨み言を言い、夫と新妻の形代を打ち据えるが、晴明によって呼び出された数多くの守護神の力が強く迂闊に近寄ることができない。
女の生霊は次第に力を失い、怨みの言葉を残して消えうせる。

-参考:2007/05/15・19・20 能楽現在形 劇場版@世田谷「鐵輪」パンフレットより-



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