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萬華鏡-まんげきょう-

横浜イブニング能

「粟田口(あわたぐち)」

解説 三宅晶子

◆番組表◆
「粟田口」
大名 野村萬斎 太郎冠者 石田幸雄
すっぱ 深田博治 後見 野村良乍


Let's狂言(勉強部屋)「粟田口(あわたぐち)」編へジャンプ


【感想】前半部分は末広かりなどと同じ、「取り違えもの」。ただし、末広かりや蝸牛は大名(または主人)は、太郎冠者に命じた品のことは承知しています。しかしこの「粟田口」では、大名共々騙されてしまうのです。
良い粟田口の条件が巻き物に記されているはずですが、仮名で書いてあったため「刃」と「歯」、 「銘」と「姪」の区別がつかなかったようです。

※「粟田口」・・・京都の粟田口というところ(平安神宮の近くだそうです)で作られる刀の総称。

萬斎さんの大名は、茶色の装束に身を包み秋の気配。正面の壁側に座って観ていましたが、割と近くで演技をされる曲だったので当りだったかもしれません。
ターンをした後、長袴をシャっと後ろに蹴り上げて処理をする姿に感動しつつ、狂言の方もなかなか面白いお話でした。
ただ、クライマックス「粟田口!お前に!」を繰り返すところは、調子に乗って浮かれている大名と即座に反応する粟田口(すっぱ)との掛け合いが見どころですが、囃子が入る末広かり、蝸牛などのほうが楽しくて、あめみこ的にはそちらの方が優勢かもしれません。
最後に騙されたことに気づいた大名(萬斎さん)が肩を落とし退場していく姿は私の席からは背中しか見えませんでしたが、「落胆」の様子がその向けられた背中から溢れているようでした。
まさに「背中」で演技が出来る役者・・・とはまさに萬斎さんでしょう。ちょっと静かな終わり方でしたが、こういう背中を見ることの出来た「粟田口」もまた忘れられない曲となるでしょう。


束帯結び


「百萬」法楽之舞

◆番組表◆
「百萬」法楽之舞
シテ(狂女百萬)小山文彦
子方(百萬ノ子)小田切亮磨
ワキ(里人)  殿田謙吉
                  
間(釈迦堂門前ノ者)高野和憲

大鼓 亀井広忠  小鼓 鵜澤洋太郎
太鼓 助川 治   笛 一噌隆之

附祝言 

【感想】作成中



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