「証拠は?」というのは嫌いだけれど。
変なご近所3部作(いつから?)の締めくくりはうちの奥隣に引っ越してきた住人。この住人は単身の男性だが引越し前も夜の11時頃からゴソゴソ何かしていたし、引っ越してきても挨拶もなく、家の窓という窓すべてに中が見えないようにフィルムを張ってしまった。会っても挨拶のひとつのできない人なのでご近所さんからは「常識がない気持ち悪い人」と認定され近所を遮断するような暮らしぶりにあたしたちのほうが戸惑っていた。ある日、うちと住人の駐車場に、15個ほどのブロックが区切りのように並べてあった。子どもは突然出現したブロックの上に興味津々で近づくがただ並べてあるだけで危ないので人様のものなので触るなよ、登るなよ、と釘をさして車で出かけた。帰宅した時もまだブロックはそのままだったが、車の出し入れをする道ぎりぎりまで並べてあるので車庫入れをするときに踏んでしまいそうで邪魔だ。なぜこんなものが置いてあるんだろう?と思っていると、ちょうど住人が帰宅した。週末は彼女らしき女性と一緒に過ごしているらしくこの日、女性も同乗していた。「すみません。このブロック、子どもが気になってしまって。ブロックを壊しても申し訳ないですし車庫入れのときにちょっと入れにくいので、できたら手前のものはもう少し動かしてもらえるとありがたいんですが。」すると、ここぞとばかりにこの住人は堰を切ったかのようにしゃべりだした。「うちの車がね、傷ついているんですよ!ほら、家の境界に子どもの自転車を入れているでしょ?それで傷がついたと思うんですよ!外から帰ってきたときには傷がないのにここに置いておくと傷がつくんですよ!新車で買ったばかりなのに傷がすごいんです!それに、お宅は車をこんな位置に置いているけど境界は真ん中でしょ?この傷、修理すれば何十万もかかりますよ!弁償できるんですか?」「えと…あの、コンパウンドでも落とせないくらいでしたか?」「え?コ、コン …いや、していないけど今暗くなっているから分かりにくいけれどものすごく深いですよ、この傷は!」「自転車で擦ったってここですよね?もしうちが傷つけたとしてもこの場所だとハンドルが触る位置ですよね?そんな深い傷が?子どもにはちゃんと聞きますが、もしうちがやったのであれば弁償しますよ。でもこんな位置に車を、って言いますけど、車輪止めの位置にあわせて置いているだけで家の境界がどこからなんて不動産会社からは説明も受けてませんしみれば分かることですがこれ以上寄せると植栽で助手席側は出れないんですけど。今までここに住んでいた人たちにも傷のことや止める位置のことは一度も言われたことありませんが?お互い譲り合っていましたから。」やりとりに驚いたのか、ここで彼女らしき人がフォロー。「あの、ここにあるライトも、もう2回も壊されたんですよ。」少し冷静になった住人が、言い過ぎたと思ったのか言い訳のように「壊すところも傷つけたところも見ていたわけじゃないんですがね」と付け加える。いずれにしても子どもたちに聞かないと分からないので「ああそうですか。」といって家の中に入った。だが、だが、だが、どうしても納得がいかない。そこで子どもたちを呼び、「あのさ、自転車を横から出し入れするとき、隣の車に触ったことある?」と聞く。普段から車にぶつからないように言っているのでそんなことないだろうな~と思いながら。「やってない」「やってない」「ない」「じゃさ、あの家のライトあるでしょ?あれに触ったことは?」「あ、俺ある」と龍一が言った。「あのね、あれ、壊れていて上の屋根みたいなところがあるでしょ?それが道にあったから、拾って上に乗せてあげたことがある。それ以外には俺は触っていないけど、○○君(住人の奥のお宅の子)がいじっているのは見たことある。」それを聞き、いてもたってもいられなくなり隣の家に突撃した。そして、うちの子供たちが言ったことをすべて話す。それだけでは気がすまなかったがそれでもお隣さん。うちが犯人扱いされたことが悔しくて仕方なかったが、その考えがどうしても離れられず、強く出ればいいはずなのに「自転車もここではなくてインターロッキングの屋根のないところに雨ざらしにしますから。これで今後、車に傷がついたにしてもうちの子たちも犯人扱いされることはないでしょうし。」そういい捨てて家に帰った。11月4日●白子のポン酢がけ さっとゆでたたらの白子に もみじおろしを添えてさっぱりと。●アジの甘酢あんかけ 小あじをからっと揚げて、 青梗菜を甘酢あんにしてかけたもの。●いわしのつみれ汁●冷やしトマト11月5日●ビーフシチュー ここのところ忙しかった旦那に。●ほうれん草サラダ●パン11月6日●刺身盛り合わせ マグロ・サーモン・イカ・〆さば・馬刺し●モツ煮●チョレギ風サラダ11月7日徳島の叔母にいただいたお土産。従兄妹が言うには「今、徳島ラーメンは『東大』と『三八(さんぱ)』!」とのことだ。徳島旅行では毎晩締めで徳島ラーメンを食べたけど確かにうまい。なぜ、全国的にもっと流行らないのか不思議だ。そして小男鹿(さおしか)という和菓子。これは山芋と小豆、そして特産の和三盆を使った上品な甘さの蒸し菓子。●徳島ラーメン 食べ比べで、2種類作った。 徳島ラーメンの特徴である生卵&豚バラ甘辛煮、 そして徳島産のわかめを入れて。 右が東大、左が三八。 三八はすっきりしていて九州とんこつラーメンに通じる感じの ストレート細麺。 なぜか子ども3人は三八、あたしたちは東大が好みだった。●餃子●大根サラダ●モツ煮この話を聞いて発狂したのはうちの旦那。「傷つけたところ見ていないんだろ?で、うちも子どもたちはやっていないって言ったんだろ?」そう確認して外へ。しばらくして隣の住人がうちにやってきた。旦那が玄関にみんなを呼ぶ。すると、住人は子どもたちに向かって「私の軽率な発言で嫌な思いをさせてすみませんでした」と謝った。旦那とすれば根拠もないのに言われっぱなしで納得がいかなかったようで穏やかに話をして「子供だからと言って心がないわけではない。やってもいないことで疑われて犯人扱いされて子どもは子どもで傷ついている」と言ったそうだ。このブロック事件はここに住む人たちに一瞬で広がった。そりゃそうだ。あからさまにブロックは置いてあったし、車輪止めを無視して玄関アプローチのインターロッキングの上に車の車輪が来るように、うちの車から思いっきり離せるだけ離して駐車しているのだから。翌日には声がかかる。それで前夜の顛末を話すと「何それ?どこで傷ついたかなんて分からないよね。それに、子どもがいれば仕方がないっつーかお互い様なのに何で単身で子どもがいるところに引っ越してきたんだろう?見に来たときに分かるよねぇ、三輪車とかどこのうちにも置いてあるんだから。引っ越してきたって挨拶だってないし。災難だよね、アダムス家も隣に気味悪い人がいて、って夕べ旦那と話していたの。それに、あの住人、運転へただよね?前の車だってボコボコで傷だらけだったじゃん。青嵐のところの車がぶつけられる率のほうが高かったからああやって離して止めてくれるならそのほうがいいよねって。」「ちょっと、うちの話をつまみにすんな!」などと話していたが、あたしも別に同情されたいわけじゃないから聞かれても淡々とあったことをそのまま話すが皆さん先入観もあったからなのか結局図らずも、一方的に言いがかりをつけられたアダムス家、という立ち位置になってしまった。隣の住人の家に誰か来客があるな、と分かるのはその日だけはきちんと車輪止めどおり車を停車しているからだ。そう、インターのアプローチの上に車を止めているのは半年たった現在でも続いている。内心、インターが車の重みで沈んで退去するときに補修費が思いっきりかかればいい、と毎朝思いながら横目でその車の下をチェックしている黒青嵐。学校に子どもたちを送り出す頃、隣の住人が勤務先に行くこともあるのだが、車に乗るときに傷がついていないかチェックもしていないし、帰宅したときに傷がないかチェックする所も見ていない。