去りかたの美学
この日でM君のお仕事が終了だった。旦那と一緒に帰宅したM君、「短い間ですがお世話になりました」と挨拶。「土日は休みだよね?また手が必要なときにはお願いします」というと、「是非、お願いします」とにっこり。こういうやり取りで去っていく人ばかりだと、後味も悪くなく、たまたまどこかで会っても笑って話せるのに・・聞くと、M君、夜間も20時から24時まで宅配便の仕分けのバイトも掛け持ちでしているそうだ。本当によく働くな~。と感心する。次の会社はとても待遇も良いようなので、どうか、がんばって欲しい、と思いながら、彼の背中を見送った。旦那が、「実はさ・・」と深刻そうな声で話しかけてきた。久々に体重計に乗って、驚いたそうだ。そりゃそうだよな・・このところよく食べるな~って思っていた。あれだけ食べれば太りもするわ・・と言うことで、根菜中心の夕食。●あまとうの油いため ものすごく大きいあまとうが売っていた。 今年の夏に食べた万願寺とうがらしのおいしさが よみがえった。●きんぴらごぼう ニンジンは先日のバザーで買ったもの。 いや~、本当においしいニンジンだ。●マグロの刺身●とろろ 子どもは山掛け丼にして。●大根サラダ 海苔をかけて和風ドレッシングで。●味噌汁 具はわかめと長ネギ M君に比べて、バークレ-。うちを辞めるいきさつはこちら多重債務者だが仕事だけはできる(らしい)バ-クレーがうちで働くのが気に入らなかったT君は、他の債権者に、うちで働いていると情報を垂れ流し、債権者がうちにも嫌がらせをするようにと仕向け、なんとか、バークレーが自分の所に戻ってくるように画策していた。その甲斐があって、バークレーを取り戻したのだが、給料を払ったのは8月分だけだったようだ。9月分を10月10日に支払うことにしていたのだが、その日以来、T君と連絡が取れなくなってしまったようだ。・・・・・・・そんなこと、想定内・・くわしい話を聞くと、T君はバークレーに業者のところに集金に行くように言ったらしい。その金を給料にするから、と。バークレーが集金に行くと、すでにT君の父親が集金に行った後だったそうだ。どういうことか連絡しても連絡は取れないうえ、自分はやばいところに返済するお金がないからその人たちにかなり痛い目に遭わされたようだし、いいことまるでなし。結局、T君のところを辞めてしまったそうだ。「もう、無理です」という置手紙を置いて。そしてまた、T君の知り合いのところでT君には内緒で働くようだが、それがばれてしまったら、また大騒ぎになることは明らかだ。また、T君が乗り込み、その雇用主に迷惑がかかり、連れ戻されて、またいいように使われて、挙句の果てにまた賃金不払い・・世間が狭い、と言うか、なぜ、あえてトラブルが起きそうな所にばかり行きたがるんだろう・・うちにいて、そんなこと分かっていたはずだが学習能力一切なし。そして、はじめにうちにバークレーを紹介してくれた紹介者。彼もまた、バークレーの債権者なのだが、バークレーがの借金を、本人ではなく、T君から回収することになっていたらしい。だが、受け取ったものは現金ではなく、下水管の中を調べるレーザーの機械。つまり 現物支給だったわけだ。定価で60~150万位するそうだが、もらっても使わないものなら、ガラクタと一緒。たかが数万のお金を用意できないことを考えると、T君の困窮具合が良く分かる。黙っていても自爆するな。だまして、だまされて。そんな、小さくて不毛なエリアにさっさと見切りをつけて、あたしたちは河岸の火事よろしく物見高い野次馬になれたことに、改めて安堵の気持ちが沸き起こりほっと胸をなでおろした。