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せいやんせいやんの日記 [全2474件]「きょうはなんの日だ?」 「……」 「6月4日で、虫歯予防デーだってさ」 「……」 「知ってた?」 「……」 「なんで黙ってんの?」 「……」 「おい、そっぽむいてないで、なんとか言え!」 「……」 ---------------------------------------- <ほっと一句> 子どもらが巣立ったあとの親ツバメ
いい天気だ。 四歳のむすめの手をひき、散歩にでる。 「パパ、おくち、くしゃ~い」 「う、うう……、そ、そうかあ?」 くちに手をあて、ハァ~っとやってみる。たしかにくさい。 こどもというものは正直で容赦がない。 お世辞を言ったり気を遣ったりはしない。 「パパ~、そこの角を曲がると、おっきなノラ犬がいるよ」 「え! ほんとかい?」 用心しながらゆっくり角を曲がると、 十メートルほど先に犬のお尻がみえた。 こどもというものはするどい。 古代の動物的本能を失っていないのかもしれない。 あっ、むこうから会社の上司の山田さんが来られる。 奥さんとごいっしょだ。 たしか山田さんは、さいきん取締役に昇進されたんだっけな。 「おはようございます。山田部長」 「やあ、田中くん。おはよう」 エ~~~~~ン。 とつぜん、むすめが泣き出した。 「どうしたんだい? アヤ」 抱え上げて背中をかるくたたく。 「天狗だああ! こわいよ~~」 わたしはあわてた。 「どうちたのかなあ、おじょうちゃん。ベロベロバア!」 奥さんがむすめに顔を近づけ、あやしはじめた。 むすめは泣き止み、奥さんをチラっとみた。 たちまちむすめの目が大きく見開かれ、 ギョエエエエエエエエエエエ。 さっきより大きな声で泣きはじめた。 「鬼ババア!」 ----------------------------------------- ジャンル:ファンタジー 筆者談:わっはっは。
車の運転。 交差点で、信号待ち。 青になって5秒くらい経ったが、前の白軽は動かない。 軽くクラクションを鳴らして発進を促すと、走り出した。 ウインカーを出してないので直進かとおもったら、左折。 わたしも左折。 この段階で、ちょっとアブナイやつだなとおもった。 案の定、白軽は、その前の車との車間距離が極端に短く、 何度もブレーキを踏んでいる。 交差点前で信号が赤になり、止まると、運転席側のドアが開いた。 おそらく、さっきクラクションを鳴らされたので頭にきているのだろう。 降りてはこなかった。 60~70くらいのおっちゃん。 わたしが短気で神経質なのかもしれないが、 ここ数年車の運転の敵性を著しく欠いたドライバーが増えたようにおもう。 本人に自覚症状がないだけに、始末が悪い。 きょうも気分を害したが、ラ・ロシュフコーの以下のような箴言が浮かんできて、 平静をとりもどすことができた。 “分からない人に分からせるより、こちらが負けておいたほうが楽なときがある”。 ------------------------------------------ <ほっと一句> 老人が老犬ひきずり散歩する
「な。スーパークールビズって、なんだ?」 「知らね」 「おれたちみてえのじゃね?」 「かもな」 と、ジーパン下ろして半ケツ出した若者が、話している。 --------------------------------------------- <ほっと一句> カッコウがひゃぁっほうと鳴いている
父の付き添いで行った病院の待合室で。 隣にいた3歳くらいの女の子が、ママさんの 腕の中でぐずって泣いていた。 私は気にせず、読書していた。 だんだん眠くなって、本を床に落としてしまった。 ハッとして反射的に手を開いたら、ちょうどそこに、 おでこに上げていたメガネが落ちてきて、 ナイスキャッチした。 すると、よこの女の子が急に泣きやみ、こちらをみて、 「人間万事塞翁が馬」と、妙に大人びた声で言った。 そしてすぐにまた泣き始めた。 ----------------------------------------- <ほっと一句> 劣化した輪ゴム伸びずに切れまする
父を連れて県内の大学病院へ。 2年間市内の病院にかかっても治らない 皮膚病を診察してもらうため。 往復1時間、待ち4時間半、治療30分。 待ち時間に総頁730の文庫本を半分近く読む。 診察の結果、どうやら乾癬らしい。 乾癬とは、 お医者さんの説明およびもらった小冊子によると、 ・原因はまだ解明されていない。 ・遺伝的体質と環境要因により、かかるらしい。 ・他人にはうつらない。 ・患者本人としては、他の部位に新しくできることもある。 (→ケブネル現象) ・治療は、ぬり薬とのみ薬で、気長に。 父の治療個所は、頭、胃、肺、眼、耳、皮膚、腰……など。 ほとんどオールラウンドプレイヤーだ。 子供のわたしとしては、いろんな病気の知識が増えていくことぐらいが 利点だ。老後の備えかな。ブハ! -------------------------------------- <ほっと一句> 病院で子供が泣くの当たり前
私がガスコンロのグリル部で魚を焼いたあと、 父はいつもその鉄の魚焼き網を外の洗い場で洗う。 台所の流しで洗うと魚の脂で流しが汚れるから、らしい。 茶の間の西隣が台所。外の洗い場は北東の隅にある。 私が茶の間でテレビを観ながら夕食を摂り始めると、 台所にいた父はグリルから魚焼き網をはずした。 そしてそれを持って台所の裏口から外に出、 家の北側を通って洗い場に行った。 バシャバシャと水を使っている音が聞こえてきた。 しばらくすると玄関がガラガラと開いた。 玄関は茶の間の南西にある。 あれ、誰だろうとおもって、ひょいっとみると、 玄関正面のトイレのドアが閉まるところだった。 なかで咳払いが二回。父のだ。 変だぞ。 外ではあいかわらずバシャバシャやってる音がする。 外にいるのはいったい誰だ? ほどなく、外のバシャバシャの音がやみ、やがて台所の 裏口から魚焼き網を持った父が入ってきた。 ジャア~。トイレの水を流す音。 父はグリルに魚焼き網をはめこんで台所を出、 茶の間にいる私の横を通ってトイレにむかい、 トイレの前でお腹をさすりながら何度かくびをひねったあと、 こちらに引き返してきた。 「どうした、父ちゃん」 「あのな。おかしいんだ。外の洗い場で魚焼きの網を洗ってたら、 まえまえから催していた便意がすうーっと消えたんだよ」 私は茶の間を出てトイレに行き、ドアをあけた。 誰もいなかった。 --------------------------------------- <ほっと一句> ブタクサが田んぼのほうから臭ってる |一覧| |