カテゴリ:ビジネス・起業
※今回長文です。
みなさんは、ドゥンガ、というサッカー選手をご存知ですか? ●ドゥンガ・公式ホームページ ●ドゥンガ(Wikipedia) ●サッカー名選手館 ドゥンガは、ブラジル出身のサッカー選手で。 現役時代はブラジル代表のキャプテンを務めました。 1995-98には、ジュビロ磐田でもプレイしていたので、 知っている方も多いのでは? プレイスタイルは、ドゥンガ(のろま、おとぼけ)というニックネームとは正反対。 中盤の底から、怒鳴り、叱咤し、鼓舞し、ついたあだ名は鬼軍曹。 しかし、そのキャプテンシーで、 ブラジル代表や、ジュビロ磐田を一流のチームに しごき……いや、仕立て上げました。 (もちろん、パスの正確さやタックルも一流ですよ) ---------+---------+---------+---------+--------- そんなドゥンガも「怒鳴るのを止めた時期があった」と、 TVのインタビューで答えていました。 たとえば、1998フランスW杯のグループリーグ。 あるいは、ジュビロ磐田に所属していた時。 「怒鳴っても、選手は聞く耳を持たず、 チームの調子も上がらない。 これは、自分に原因があると感じた」 そして、ドゥンガは怒鳴るのを止めた。 静かなチーム。 チームの士気は上がるどころか、ますます下がってしまった。 やはり、チームにはドゥンガの鼓舞が必要だったんです。 それに、怒鳴らないドゥンガに対して、 チームメイトも考えるところがあったのだと思う。 ドゥンガを精神的支柱に据え、 チームの調子は、再び上昇していったのだそうです。 ---------+---------+---------+---------+--------- ここで勘違いしちゃいけないのは、 ドゥンガは、単に頭に来たから怒鳴っているのではなく、 チームの勝利のために怒鳴っているんです。 1点の重み(取るのも守るのも)、チームの集中力の維持、 そして、プロフェッショナルなプレー。 それを試合の中で再認識させるため、 緩慢なプレーや、ちょっとしたミスでも、怒鳴る。 だから、ドゥンガがキャプテンになったブラジル代表は、 1994アメリカW杯で優勝、 (イタリア代表、ロベルト・バッジオが延長戦後のPKをはずしたやつ)、 1998フランスW杯では準優勝しました。 (優勝したのは、ジダン率いる地元フランス) ジュビロ磐田も、ドゥンガが抜けて、一時期落ち込んだけど、 今は、再び強豪の一角を担っています。 ---------+---------+---------+---------+--------- そんな僕も高校時代、生徒指導のH先生がおられました。 僕は直接生徒指導も、授業も受けたことが無いけど、 H先生のお叱りを聞いたのは、なんと入学前。 3月末、入学の決まった生徒と親が参加する高校説明会で、 遅刻する親子が続出。 それを見て、H先生が一喝。 「説明会に親子揃って遅刻するとは、何事か。 そんな方には、説明を聞いてもらわなくても結構。 即刻、お帰りください」 と、生徒のみならず親まで叱られました。 僕は、母と顔を見合わせて驚いたことを覚えています。 (僕らは、幸い時間内に間に合いました) でも、H先生は嫌われるどころか、 むしろ生徒に好かれる先生だったのです。 (普通、生徒指導の先生って、嫌われますよね) いつだったか、校舎内を土足で上がった生徒がいたとき。 H先生は、大きな声でその生徒を呼び止めた後、こう言っておられました。 「土足で上がったら、校舎内が汚れるし、 ここを掃除する者が大変だろう? だから、土足をしてはいけない」 厳しい声と表情で、しかしきちんと理由を述べて、 H先生は、叱っておられました。 ---------+---------+---------+---------+--------- そして今。 僕にもドゥンガやH先生に当たる人と出会いました。 それが、めぐろっち君です。 最初、僕は彼のことが苦手、というか嫌いでした。 菜の花NPOにしても、起業家スクールの勉強会でも、 飲んでビジネスの話になっても、 何かと“ケチ”をつけるからです。 しかも素早く分析して導いた正論だから、 反論できない。 (ときどき、行き過ぎのときがあるけど) そんな感じで頭の回転も速い上に、 知識(歴史から、パソコン、社会情勢まで)もあるから、 会話すると、何かと厄介なんです。 正直、むかついていました。 でも、僕の考えが変わり始めたのは、先週から。 彼は、自分の利益を上げようとか、 相手の足を引っ張ろうとか思って言っているのではなく、 実行するのは大変かも知れんけど、 純粋に、誰もが喜ぶ方法を提示していたんです。 つまり、前述のドゥンガやH先生と同じです。 それがようやく理解できて、彼の言葉を素直に聞くことが出来るようになりました。 (ま、多少、説教臭いし、話が長いのだけど) そして、彼の一喝は、昨日(7月23日分の日記参照)実証され、 僕は、確信しました。 “僕にはドゥンガがいる”と。 (ようやく、タイトルに話が戻りました) それは、大変誇れることだし、頼れること。 そうなってくると、彼の一喝が“快感”……と言ったら変だけど、 とてもありがたい言葉に聞こえてくるんです。 福島正伸先生も、同じことをおっしゃっていました。 「人の意見や批判が壁になるのは、とてもありがたいこと。 何故なら、それを乗り越えれば成功するのだから」 でも、行く行くは僕も精神的に自立し、 逆に彼から頼られる人物になりたい、と思っています。 ※念のため注記しますが、 この文章は、決してめぐろっちに媚を売って、 ほめ殺ししようなどと思って書いていません。 ま、彼は、ほめ殺されるような人物ではありませんが……。 ---------+---------+---------+---------+--------- どこの会社でも、学校でも、スポーツの世界でも、 怒鳴ってばかりの上司や先生、コーチはいます。 (特にスポーツなんか、そうかも) 感情に任せて怒鳴っている人が、ほとんどかもしれないけど、 中には、本当に僕らのことを考えて、怒鳴っている人も居られます。 その言葉の中身の聞き分けも大事でしょうが、 まずは、「ツイてる!」(斎藤一人 著)にもあるように、 「滝を浴びて修行しているんだ」と思って、素直に受け止めましょう。 そしたら、相手のどんな言葉もありがたく聞こえてくる……かもしれません。 ※ちなみにタイトルの「怒らないで叱って」は、 いろはもみじ(Song by 一青窈(ひととよう))からの一節です。 最初、この歌詞を聞いたときは、意味が分からなかったけど、 前述の体験をして、やっと理解完了しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年07月26日 20時07分11秒
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