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テーマ:世界への旅(257)
カテゴリ:インド
2008年11月9日(日) 53日目
あ~ぁ、あ~ぁ、ああ~! 良く寝た! 寝たぞぃー! 9時間以上も、寝てしまったかな? そして、ふと、ベッドから、頭を上げて、外を見れば? うわぁー! どした、どうした! ここは、どこじゃー! なんと、なんと、波が僕の方へ向かっています。溺れてしまいそうです。 そんな錯覚さえ、覚えそうな、部屋であります。 そうです、ここは南インド、最高級のリゾート地、コヴァーラムであります。 昨日、カニャークマリから移動し、ホテルにチェックインしていたのです。 イスタンのツリーオブライフで管理人さんをやっている、「もりみほ」さんが、 昨年泊まって、とっても良かったとの宿、MARINA KOVARAM へ 行って見ました。残念ながら、塗装中で、客をとってません。 「歩き方」では、推薦多数と記載の、グリーンランドは、かなり奥まった所にあり、 且つ、お値段も安くもなく、且つ、部屋以外の外回りが、あまり綺麗でありません。 蚊も多そうです。 で、泊まるのは、断念しました。 それ以外も、いくつか見ましたが、気に行ったのはありません。 ここは、素通りではなく、少し長く滞在したいので、値段も、部屋も、場所も 気に入ったのを見つけたいと思ってました。 バックパック背負って、浜辺をトボトボと歩いていたら、上から声がかかりました。 「ルーム?」、と。 高そうなので、首をフリフリ、歩いて通り過ぎようとしました。そしたら、2階から 慌てて降りてきて、 「見るだけ、部屋見て?」、といつもの通りの、誘いの言葉です。 「金ないから、泊まれん!」、ときっぱり言うも、 「見るだけ、ね、見るだけ!」、と、敵さんも、真剣です。 「金ないからね!」、と念を押して、部屋を見に行ったのです。 そしたら、最上階で、バンブーで作った、素敵な部屋なのです。 部屋も広いです。冷蔵庫もあります。そして綺麗です。 シャワーは水ですが、既に見た他のホテルは、どこもそうです。 エアコンなしですが、既に見た他のホテルは、どこもそうです。 (エアコン、温水シャワーの部屋は、2000ルピー位するらしい。) バルコニー付です。 (イタリア語) テラス付です。 (フランス語) ベランダ付です。 (ヒンドゥー語) ( )内は、原語。 ほんとは、「渚のバルコニーで、待ってる~♪」 と、バルコニーを使いたい ところですが、ベランダの大元は、ヒンドゥー語らしく、それがイギリスで 使われているらしいです。 ですから、ここでは、ベランダを使わねばなりませぬ。 ダ、で止まる言葉は、ニーと延ばして終わる言葉に比し、詩的には劣るような 気がします。(僕の詩的センスですから、全く当てになりませんが・・・。) そのベランダから、右手を見たものです。 おー! 灯台が見えますぞ! そして、左手側です。 おー!渚が全面的に見えますぞ! 全く気に入りました。100%、いや、500%気に入りました。 しかし、そんな素振りは、見せられません。 「で、いくらなの?」、聞きました。(気のない素振りで) 「良い部屋でしょ?」、答えになってない。 「で、いくらなの?}、又、聞きます。(気のない素振りで) 「こんなに、海が良く見える部屋はありません。」、答えになってない。 「で、いくらなの?」、又々、聞きました。(ちょっと、少しだけ、声を高くして) 「この通り、部屋は広いし、蚊も来ません」、答えになってない! 「だからー! いくらなの!」、声を荒げて聞きました。 「そのー、普通は・・・、そのー」 「普通じゃなくて、いくらなの? いくらで泊まれるの?」、もう高飛車です。 「普通は・・・、1000とか、800ルピーとか・・・」 「あっ、そっ!」、部屋を出ようと歩き出しました。 「ちょ、ちょっと、待って! 600ルピーまでなら・・・」、と、後ろから聞こえました。 「良かったー!」、と本心、そう思いました。声をかけてくれなかったら、500% 気に入ったこの部屋に泊まれない所だったのであります。 しかし、まだ粘ります。しつっこいですぞ! アジアの星一番は。 「ん? 600ルピー? 金ないなー!」、試しに言って見ました。 「何泊しますか?」、この答えは、まだ安くする見込み十分であります。 「そうだなー? 日本語の小説でもあれば、ずっと泊まっても良いけど?」 と言って見ました。 「・・・、ない、ありません・・・」、残念そうです。 「小説でもなけりゃー、暇で暇で、しょうないじゃん!」 「海へ入ったら・・・? いや、どこかで、見つけて来ます・・・」 「う~ん、もっと安くならないの!」 「いくらなら?」 「500ルピー! それなら、2泊する。」、ときっぱり言って歩き出しました。 これも賭けですねー。そしたら? 「分かりました。特別です。500ルピーで結構です。」 やりました! そんなこんなの、やり取りがあった後、ここへチェックインしたのです。 このベランダの籐椅子に座って、小説を読みます。 ほんと、ゆったりして、最高の気分です! 本を読むのを飽きたら、海を見ます。 下を通る、観光客を見下ろすのも、気分上々です。 そうそう、日本語の小説は、近くの雑貨屋で、1冊、60ルピーで売ってました。 たったの120円か、130円なので、買おうとも思いましたが、読んでしまったら、 不要になるので交渉し、返せば、40ルピー返金、即ち、20ルピーで借りました。 40円から50円で1冊借りられます。 高木俊郎作、「ルソン戦記」、上下巻、を借りて来ました。 もう、部屋は、最高! しかも安い! 小説もある。 完璧なリゾートライフを過ごせる準備は、これで全て完了です! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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