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若者を見殺しにする国 筆者は「『丸山眞男』をひっぱたきたい----31歳、フリーター。希望は、戦争。」という衝撃的な論考が話題を呼んだ赤木智弘。 彼は同世代のフリーターということで注目していました。 衝撃的なタイトルに比べて内容は共感できる部分も多かったです。 (私が戦争を望んでいるかといえば確実にNOなのですが。それでも。) 私たちの世代は新卒市場は超氷河期。 結果、いわゆるフリーターが多く発生しました。 問題なのは日本の労使が新卒採用を凍結し、中高年の既得権を守ったこと。 時代が移って、景気が良くなっても企業はフリーターを採用しようとはしませんでした。 彼らはタイミングが悪かったというだけで、未だに再チャレンジの機会さえ与えていません。 解雇要件が厳しすぎる日本においては、卒業のタイミングだけで格差が固定されてしまいます。 「平和が格差の固定を補完しているくらいなら戦争の方がまし」というのが赤木氏の主張です。 戦争で死ぬか生きるかは全員参加のロシアンルーレットのように平等だからです。 「格差が固定される平和」よりも「ある意味平等な戦争」に魅力を感じる若者。 とても考えさせられる一冊でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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