世界を斬る！

三菱自動車の特徴は、造船的な作り方で燃費は悪いし、リコールが頻発した！

三菱自動車といえば、最近ではリコール問題も漸く収束したけれど、
あらためてその特徴をとらえたい。

三菱自動車といえば、元々三菱重工の自動車部だし、
そこから分離独立したもの。
三菱重工といえば、
戦前から、日本の造船業界をリードしてきた大会社だし、
飛行機も造るし、軍用機も造るし、ゼロ戦も作った。
更には、その後、ロケット、衛星、なんでも作ってきた。

そんな凄い素晴らしい会社ではあるが、
しょせんは元々は造船である。
だから、自動車も造船的な製造方法をとってしまう。
造船の場合は、ドックを見ると、凄く精巧に作っているようにも見えるが、
そんなことは全く無い。

丁度、横浜市のみなとみらいのクイーンズタウン辺りに、
ドックの跡地が復元されているけど、
あのような穴の中で、
トンチンカンチンと外枠を接合しながら組み立てていく。
中もチンテンカンテン整備していく。
だから自動車を１枚プレスで作ろうというよりも、
張り付けて、接合して、上手く繋げていくことに注力してしまう。
それも技術者ではなくて、おじさんが組み立てていくわけだ。

だから海に出す前に浸水実験をやるけれど、
水漏れすることも以前は多々あった。
それでもう一度トンテンカンテンする。
内装も仕上げ直す。
それだから何ヶ月もかけてようやく船は完成するのだ。

ホンダやスズキなどのバイクメーカーとか、
トヨタのような織機メーカーならこんなことはしないし、
もっと精巧に、軽く軽快に、簡単な機構で創意的に作ろうとするけど、
まあ造船メーカの作る自動車だから、それは仕方がないのだろうね。

また造船の場合は、軽く作るよりも、
衝突した時に沈まないこと。
衝突した時にへこまないこと。
いくら重くて燃費が悪くても良いから、
衝突時に頑丈であることが一番に優先であるから、
こんな頑丈で、燃費が悪く、細かいところが雑な自動車になってしまった。

以前三菱は燃費力アップの新型究極エンジンのＧＤＩエンジンと言うのをＣＭしていたが、
あれはＧＤＩエンジンを使用して、漸く世間並みの自動車エンジンになっただけで、
それでようやく肩を並べただけ・・・。

まあいろいろと叩かれて、リコールなどの雑さは、今はほぼ解消されたので、
燃費さえ気にしない人ならば、
アメリカ車並の感覚の人ならば、買う価値はあるでしょうね。
燃費はわるいけど、衝突事故を起こしても、
間違いなく他車に勝てるのは、三菱車くらいだからね。
三菱車は選択肢としては悪くない。