真伊素田ー自省の日記
 4月から始めたブログも画像容量がいっぱいになりそうなので引越しの手配をしてましたが、ようやく準備が整い引っ越す事になりました。三ヶ月間でしたが、1500件のアクセスをいただきました。ありがとうございました。
今後は、完全公開の工房主ブログとして再スタートしますのでよろしかったらご訪問下さい。コメントをいただきました皆様にお礼申し上げます。
今後ともよろしくお願いします。 http://blog.sendai-piano.com/
 梅雨の晴れ間をみて、象牙鍵盤の漂白を行った。めっきり象牙鍵盤が少なくなった現在では、本当に貴重な存在。このピアノも製造から35年経過しているが一箇所に小さな傷があるものの全て健在。丁寧にお使いいただいたと推測できる。自然保護や動物保護も理解できるが、大分生存状況にも変化があると言われてきている。最小限の捕獲はできないものか?和楽器等の関係者も対用品に苦労されていると聞く。ピアノの鍵盤に貼られた象牙だけでも大切に漂白したり補修して少しでも長く持たせたい。漂白後、一鍵づつ仕上げてみるとなかなかいい仕上がりで黒鍵も黒檀に貼替えたくなる。今回は予算の関係で無理だが、お客様に相談してみよう。
 住宅の建替えも兼ねて半年間お預りしたピアノを、修理も完了しお納めした。玄関の複雑な構造に運送屋さんも四苦八苦。どうにか通過してお部屋へ。床の響きも抑えてあり、外への音漏れも無くとてもいい環境でした。お部屋の整理が進み荷物が入れば、ピアノの音も少し変化すると考えられる。お部屋とのバランスも良くお客様にもお喜びいただき一安心。交換した部品が落ち着くまで1・2年掛かると思いますが、注意深く管理させていただくお約束をした。
2階のリビングで美味しい紅茶をいただき、窓越しの風景の良さに感激!ピアノの修理に携わる者とって一番嬉しい一時を過ごさせて頂きました。
今回のピアノは、黒い鍵盤の表面部分を貼り替えた。お客様のご希望によるもので、一台分全てを貼り替えるのは初めての作業。ベークライトと言われる樹脂の部分を黒檀に貼り替える。ベークライト部分を綺麗に剥がすのが最大の課題。無理をすると下の木部が破損してしまう。経験者に教わるのが一番。意外と簡単に綺麗に剥がす事ができた。接着は、丁寧に位置を確認しながら行えばそんなに難しいことはない。最後にラッカー塗料を塗って仕上げ。仕上げてみて感じる事は、弾きごこちがいい事に気づかされる。今までは、白鍵も樹脂・黒鍵も樹脂だから同じ方がいいと考えていた。実際に自分で作業をして、弾き比べてみるとその意味に気付かされる。お各様に教えていただいた貴重な体験となった。
 鍵盤手前に測定用オモリを乗せて、鍵盤がゆっくり下がる重さを測定する。次にオモリを乗せたまま上がる重さを測定する。今回は、アクション部品を全てレンナー社の木製部品に交換したためか軽くなった。以前に打ち込まれた鉛を削った。鍵盤の重さは、重すぎても軽すぎても弾きづらい。メーカーやお客様の希望で最終的な数値は設定される。
 外装の研磨・補修を終え最終調整に入る。交換した部品は、落ち着くまで変化する。時間を掛け弾きこみながら調整を繰り返す事によって次第に落ち着いてくる。納品日が13日に決まる。
 ピアノの屋根を仕上げた。深いすり傷は、耐水ペーパーで傷を研磨する。ピアノの塗料が石油系ポリエステルになってから、大分傷が付きにくくなった。塗膜も硬く、光沢も増した。音に対する賛否は別にして、研磨によって新品の時の光沢を取り戻せる。ペダル・キャスターも仕上がり、いよいよ内部の仕上げに入る。
 「望郷のバラード」が、特に印象に残っている!
 交換すべき部品は、全て取り付けた。最初の音づくりを行う!全体のバランスを考えて。ハンマーに針を入れて、形を整える。
 友人に誘われて安達太良に登った。天気にも恵まれとてもリフレッシュできた。昨年、秋の栗駒から二回目の登山。次回が楽しみ!
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