いい会社ってどんなだろう

　　　　
日経ビジネスに何度も取り上げられている　社員15人の世界企業コミー
ボーイングやエアバスの荷物入れについている平らな凸面鏡（ＦＦミラー）が大ヒット
今や業務用ミラーでのシェアは80％といいますから・・・
日経ならずとも注目しちゃいますよ

　その小宮山さんを駒ヶ根にお招きして・・・講演会を聞くことが出来ました

　とにかく感性の人・・・話はあちこちに飛んでいくのですが・・・
自分に壁を作らず　なんにでも興味を持てる・・・　
69歳にして　いつもなぜか？　あれはなに？って考えているんですね


小宮山社長 posted by (C)acb

　

　まず・・ホント？って言いたくなっちゃう経歴の話からスタート

　長野県小諸市出身の小宮山さんは信州大学をでると　日本精工に就職
本人曰く・・・仕事が出来ずに　コンプレックス人生だった・・・と
3年で止めちゃったんだそうです

　田舎に戻って修理工場に勤めた小宮山さん
そこも続かずに　学生時代かじったレタリングをベースに看板屋を創業します

　シャッターが閉まっている夜中に文字を書く・・・
そんな仕事を気楽にやっていたのだとか・・・・

　そのときの心境は・・・・サラリーマンで苦労するより気が楽で
相棒と二人のんびりだった・・・・と



　その小宮山さんが　鏡と出会ったのは・・・・看板屋の発想の延長で
ディスプレイを考えたとき・・・・
凸面鏡を張り合わせて　円盤のように・・・しかも内部にモーターを組み込んで
それが回るようにしたんだそうです

　半年後　たくさん買ってくれた店舗に出かけて　小宮山さんはびっくり
ディスプレイに使われているとばかり考えていた製品は　実は防犯ミラーとして
使われていたんです。


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　この経験から　小宮山さんのマーケティングに対する考え方が固まっていきます。

　何故売れているのか？
ちゃんと　現場に行って　使っている人の声を聞かなくちゃならない・・・と



　ＦＦミラーだって　小宮山さんは・・・乗客の荷物が見やすく
忘れ物をしないため・・・・と考えていたんです。


FFミラー posted by (C)acb

　ところが・・・航空会社に聞いてみると・・・・
爆弾のチェックに使っているんだという事が解りました
もちろんラゲージスペースを圧迫しないため平らな凹面鏡が欲しいのは一緒だったのですが・・・

　さらに　キャビンアテンダントに直接聞くと・・・

　あらゆる場所の危険物チェックに神経を使っていて・・・・
液体の入ったボトルなどを見つけるニーズがある事も解るんです。



　おもしろのは・・・航空会社のほうも危険物チェックの法規にばかり気が取られ
お客様の利便性という付加価値には全く気付いていなかったこと

　この点を航空会社にアピールして　
ミラーには「忘れ物にご注意ください」という言葉を記載するように変更しているんです。



　小宮山さんは社員教育にも熱心　社員心得の手帳を作り
そのなかで　社内で使う言葉の意味を統一しています

　例えば・・さらしもの
この説明は・・・“不良品の現物見本を展示してイヤでも目に入るようにしたもの”
という具合です。

　またコミー社内の物語を作って・・・
ちゃんとコミーの歴史を伝える工夫もしているんです



　その小宮山さんが学生時代の下宿仲間で・・・元セイコーエプソン常務の川合さんと一緒に会社に来てくださいました

　当社で進める「社員による職場紹介」を通じて
「進捗の見える化」、「工場内の５Ｓ」、といったことを見ていっていただきましたが・・・
質問がどんどん飛び出して・・・社員にとってもいい経験でした。

　お話したとき・・・特に人材育成の考え方に賛同していただき・・・
この説明が研修の場であることを解ってくださったんでしょうね。


進捗管理を説明 posted by (C)acb

　それんしても・・・さすが感性の人・・・
あらゆるところでアイディアが浮かんだようですよ
あちこちでメモしていましたっけ・・・・
69歳であれですからね・・・・学ばなきゃいけませんね


お土産に頂いたＦＦミラーでぶつかり防止を！ posted by (C)acb


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