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いい会社ってどんなだろう

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2014年03月21日
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 昨日は アイシン精機相談役の山内さんとアイシンAW工業の社長の河田さんと
3人で会食でした。

 先回 福井のアイシンAW 工業での経営者オフサイトの際 河田さんから
「今度山内さんとセットするからね」・・・とおっしゃっていただいて実現したのですが

 こんな組み合わせで会食が実現するなんて トヨタの社員でいたら
絶対に叶わなかったでしょうから・・・人の人生なんて分からないものです。



 場所は 名古屋のミッドランドスクエアの41階のお寿司屋さん
竣工してからもう7年にもなるというのに 今回初めてミッドランドスクエアに
登ったという私は遅れているのかもね。

41階からの眺め
41階からの眺め posted by (C)acb

 お寿司屋さんから見る眺望は この通り
遠く 港まで見えちゃって・・・太陽が沈む時間帯はきっと美しいでしょうね



 山内さんは 私が課長時代 本社工場の工場長で常務
工場の部課長全員の前で 「こんなことも分からんのか? まあ…死刑だな」
なんて言われたことも何回かあったなぁ・・・と
そんなシーンをいくつも思い出しちゃいます。

 最初は 正常と異常の違いについて 分かるか?・・・と聞かれたとき
「どうせお前じゃわからんだろうな 死刑だな」・・・と言われたのが最初

 この一言のおかげで 統計学を勉強しなおして 品質管理について
自信を持って言えるようになったのですが・・・初めはびっくりしちゃったなぁ

 あとで 私に言うふりをして全員に言っているのだなぁ・・・と
思えるようになったのですがね。



 ちなみに・・・皆さんはわかりますか?

 正常は…まあいいとして 異常というのは 規格内ながら
いつもと違う・・・とか傾向的に寸法が変化してきた・・・という不良の前の
不良発生を教えてくれる状況

 本社工場は 自動車部品の工場でしたから・・・そんな理解で
いいのだと思うのですが この段階で手を打てば 不良品は出さないで済む
ということになります。

 まさに 気付きが大事だ・・・ということになるのですが
このあと 品質管理は 傾向管理を取り入れた より科学的なものに
移行して行ったことを覚えています。


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 「俺が反対したのに 辞めるなんて悪い奴だ」・・・とにこやかに言っていただいて
それだけでも嬉しくなっちゃうのに
「ホントに出来が悪かったんですが 社員のモチベーションを上げようという
気持やアプローチは本物なんですよ」・・・と河田さんに説明してくださって
嬉しかったなぁ・・・

 パワハラ・・・なんて そう見える状況は多分あったと思うのですが
お互いの関係性の中で捉えるべきことですから パワハラとは思っていなくて
かえって嬉しかった・・・なんて 山内さんにはしっかり心を掴まれていたのだ・・・と
そう感じますよ、

 

 そんなとても嬉しい時間の中で 前の日の 金田さんの教えについて
山内さんに聞いてみたんです。

 一つは 大野耐一さんという方がどういう方だったか・・・ということ

 もう一つは トヨタ自動車の人たちの優れた点について・・・



 金田さんから聞かされる大野さんは まさに仕掛を楽しむ経営者
とってもビジョナリーな方・・・と言う印象なのですが

 山内さんにとっての大野さんは とても怖い人
山内さんが入社したときにはすでに役員だった・・・という大野さんに直接師事することは
なかった・・・という事なのですが
生産部門役員会に出席できるようになったとき 大野さんの指導は
とても厳しかったのだ・・・といいます。

 とにかく 一度言ったことはやらないなんてあり得なくて
もし やらなかった・・・なんて言うことが分かったら 殴らんばかりの迫力
その情熱の強烈さに ノイローゼ寸前の管理職がたくさんいたと言いますから
功罪相半ばする・・・という面もあったのでしょうね。



 そんな大野さんですが 決して在庫をゼロにしろとは言わなかったのだそうです

 「ここには機械故障用で何個 引取りの変動のため何個・・・ときちんと
説明に納得すれば ああ そうか!・・・と聞いてくれたよ。
そのかわり 次に来た時に在庫が減っていなかったら むちゃくちゃ怒られちゃうんだ
もう許してもらえないかと思っちゃうくらい」

 

 一方で 自宅に「教えてくれ」とお願いに行くと
別人のように優しかった・・・といいます。

 「紙に図を描いて ここはこうで それはなぜか・・・と 猫を膝に抱きながら
教えてくれるんだ・・・ 子供さんがいなかったからね」

 大野さんは 映画に出てくるような 昔の教育者といった側面を持っておられた
・・・という事でしょうかね。



 河田さんはアイシングループの社長さんですから・・・山内さんは
「7年だったかねぇ・・・社長業は 河田さんのおかげで AW工業はいい会社になったね」

 「いつか本社が頭を下げて買いに来る そんな会社にしたいんです」

 「そうだよ それぞれがそういう気概で頑張るから素晴らしいんだ
藤井さんのあと しっかりやっったことは分かっているから・・・
こんど 行ってもいいかなぁ いろいろ河田さんに教えてもらわなくちゃ」

学び多き時間です
学び多き時間です posted by (C)acb

 こんな会話が 実にさりげなく続くんです。
こちらは 良い上司・部下というよりは お互いをリスペクトする
経営者同士っていう感覚。



 そんな中で トヨタ自動車の組織について また最近見に行ってきたという
本社工場や 明地工場の事例を挙げて・・・

 「トヨタの凄いところは 決めたことをきちんとやることだね
この事に関しては もう素晴らしい! 標準作業表の掲示も
ちゃんとやってあるしね。」

 「トヨタにいた時は 当たり前だと思っていたけれど・・・
アイシンに来て それが当たり前じゃないんだと良く分かったよ」

 「現場は ああじゃなくちゃいけない。
久し振りに行って 本当に勉強になった」・・・って



 金田さんとの勉強会で 私が金田さんと話した中身に
トヨタの組織の強み・・・ということがあったのですが
それがまさに「とにかくやらないという選択がない文化 とにかくやってみる
当たり前の組織だ」・・・ということがあります

 また・・・「自由な雰囲気の中 規律が実にしっかり守られていて
二律背反とも見える事象が 当たり前のように融合している」と私しなりの分析を
話させていただいたのですが・・・

 これについて山内さんは・・・
「自由かは別にして 規律 それも決めたことを決めた通りにやるのは
素晴らしい文化だ この文化を守って行かなくちゃイカンね」・・・と
トヨタの現場の感想に続いたのです。



 山内さんも アイシンに行かれて 決算期にはトヨタからの配当要求や
さまざまな要求に 「トヨタはやり過ぎじゃないのか」と思った・・・という一方で
「あの厳しさがあるから だからみんな頑張れるんだ」・・・って

 ここから先の話題は 1950年代 トヨタが破たんの危機を迎え
乏しいお金を回すため トヨタ生産方式を考えたエピソードや
当時 お金を払えないトヨタに協力してくれたメーカーとの関係性や
逆に トヨタを見限って 部材の納入をしてくれなかったメーカーとは
今でも取引をしないでいること・・・など

 トヨタの原点とも言える話に移って行ったのでしたが・・・
山内さん曰く 「こういう話を もっとしないとイカンなぁ・・・」



 久しぶりに部下モードになって 憧れを感じながら聞いちゃって
まさに胸が熱くなっちゃって(ホント 体も熱くなっちゃいました)
こういう役員がいるからこそ トヨタは盤石でいられるのだなぁ・・って

 リーダーの在り方の一つと接した2時間半の会食でしたよ。

 
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最終更新日  2014年03月21日 17時07分52秒
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