いい会社ってどんなだろう

　　　　

　10月1日に社員にオープンにし　11月1日から今の体制に変って
今後は会社の成長を考えていけば良くなって　事業承継の困難さから
開放されて　2週間目になっています。



　最終的に　提携というかＭ＆Ａの形を使って　事業承継した私ですが
実は　どうやって会社を次世代につなげるか・・・っていうことについては
社長になって以来　ずっと考えてきたことなんです。


契約時 posted by (C)acb

　そんな自分自身の事業承継に向けての動きを　今まとめなかったら
まとめるときはもうないでしょうから　思い出しながらまとめておこう
・・・と記事にしますから読んでくださったらうれしいです。



　とにかく頭を悩ませてきた事業承継については
当時一橋大学の教授だった関先生にも　一筋縄では行かない
・・・と教えていただいていて　多くの方が悩んでいるんじゃないかなぁ



　そんなわけで　以前書いたブログ記事を読み返しているのですが・・・
トヨタをやめる際の葛藤や　当社に来てからのモヤモヤした感じも
以前の記事から読み取ることができて・・・

　このブログって　まさに私の記憶媒体
真摯に書き綴ってあることで　私自身の整理に大いに役立っているんです。

　何しろ検索機能がついていますから・・・
キーワードさえ頭に浮かべば　当時の自分と向き合うことができるんですよ。



　ただ・・・事業承継については　具体的な動きについては
なかなか書いていなくて・・・特に今回のＭ＆Ａについては　
これは秘密裏に進めるのが鉄則・・・ということで　大きなイベントについても
記事にはしていませんから・・・

　そのときの心の動きを覚えているうちに　記事にしなかったら
記憶媒体・・・として不完全になっちゃいますよね。



　私が　トヨタを辞めて事業承継する際には
一つには　大好きになっていた仕事をやめることと
全く経験がない仕事に飛び込むこと・・・という2つの心理的なハードルを
越えなくてはならなかったんですが・・・

　ここは　なんだかトヨタの上司に背中を押されるまま
勢いで飛び越えたんです。

　しかしながら・・・嫁さんの家族の反対とか
当時8億円の借金の個人補償をするとか　全く売れない株式のため
かなりの相続税を払わなくちゃいけないとか・・・
知らなかったことが次々襲ってきて　

　つくづく　こんなカタチでの事業承継には2度目はないな・・・と
思っちゃって　会社を継続させるには後継者の育成こそ必須だ
・・・と　意識して経営してきたつもりなんです。


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　そういうわけで　私ほど事業承継に関心が高い経営者は
周りにはいなかったんじゃないかなぁ・・・っていうほど
いろんなことを調べたし　実際にその直前まではやってみたつもり

　もちろん　上場だって検討したんですよ。
上場することで　個人補償から開放され　さらには社員を社長にする可能性だって
開けるじゃないか・・・と

　実際に監査法人に費用をお支払いして　資産査定をしていただき
可能性を探ったこともあるんです。
（結果は△に近い○だったなぁ）



　そんなときに　伊那市で動物を使って薬品の安全性や有効性を確認する
非臨床検査をメイン業務とするイナリサーチが上場を果たして・・・



　リーマンショックの直前・・・ということで
とても微妙なタイミングだったのですが・・・晴れ晴れとしたその姿に
上場こそが唯一の手段かもしれないなぁ・・・と思ったものですよ。

　その後　役員就任の打診があって・・・
上場に興味があった私は　以前　イナリサーチの現場を見せていただいたこともあって
社外役員という立場で　上場企業の一員になったんです。



　中から見る上場企業は　それは大変で・・・
Ｊ－ＳＯＸ法に従って　かなり官僚的な動きをせざるを得なくなるし

　なんといっても四半期決算に追われる感じは否めません。



　ただ・・・先輩格のヤマウラさんが言うには
そういう気配りをせざるを得ないから　潰れにくくはなるよね・・・って

　何事もプラスに捉えることで　見え方が変ってくるなぁ・・・
そんなことを思いながら　当時を思い出して　記事にしていきますからね。


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